大リーグ青木のジャイアンツ入りが約4億6千万で格安?大リーグの資金源は?
FAとなっていた前ロイヤルズの青木宣親がジャイアンツと1年契約となりましたが、その年棒が400万ドル(約4億6千万円)で格安とのこと。
確かに大リーグの中ではそんなに目立った金額ではないかもしれないけど、日本のプロ野球界から見ればトップクラスだ!
気になったのは大リーグチームのこの資金力とそこまで大金出してちゃんと収益が取れているかということである。
背景は高額な放映権収入
大リーグ各チームを支えているのはテレビの放映権料だ。
まず地元放送局との契約で1年平均1億ドル以上の放映権収入がある。更には全米中継の分配金も入ってくる。日本のような観客動員による資金源と比べるとそのスケールが違いすぎるということです。
不思議なのは大リーグの視聴率は下がり続けているのに、CMスポンサー料は上がり続けているというのである。
この背景には、いわゆるビデオレコーダーとのかかわりが深いようで、今やテレビも録画をして視る人が非常に多くなったのです。
そういった人たちはCMを飛ばしてみたい番組を視るため、CMの意味がなくなってしまうということです。
そこで、スポンサーはライブで見られる番組に目を付けたのです。
その一つが野球中継、長時間である上に、録画をしてみる人がほとんどいないため、CMとしての効果が非常に発揮できる番組なのです。
結果、視聴率は下がれど、入札は多くなり、年々スポンサー料金もあがっているようです。
受信料収入がメイン収入源
CMの収入と並んでメインの収入源は、テレビを支えている視聴者の受信料なのです。
比率で行くと4:6で受信料収入が上回っている状況です。これは、アメリカの場合、テレビを見るためには、基本ケーブルテレビの契約が必要になりますが、1パッケージに100番組も入っているのが普通なようです。そのため、見たくない番組の分まで受信料を払っていることになり、視聴率に関係なく安定的な収入が得られるという仕組みである。
そう考えてみると、結局は視聴者が何らかの形でお金を払っているからこそ、大リーガーはあんな大金を手にすることができるのです。
受信料が上がり続けた結果
ケーブルテレビについては年々値上がり傾向にあり、その結果、大リーガーたちの年棒も跳ね上がっているという。そしてこの高額な年俸が原因で、赤字の球団もたた素材するようです。
視聴者からは値上がり傾向の受信料に対して不満が増えており、今後は今までどおりに受信料収入が得られない可能性もある。
このサイクルを見た限りでは、結局のところ視聴者が大リーグを下支えしているといっても過言ではない。
明日から皆がテレビを放棄したとすると、受信料の収入源が失われた以上、大リーグの存続と存在価値がなくなる可能性もあります。
このオフはカブスのテレビ放映権契約が更新時期でまずは動向を見守りたいと思います。