超高速通信ドコモのプレミアムLTE発表!でもスマホに必要な速度ってどれくらい?
NTTドコモは25日、国内最速となる無線高速通信サービス「プレミアム4G」を3月 27日から始めると発表しました。高速通信「LTE」の複数回線をまとめて使う新技術を活用し、通信速度をドコモで最速のLTEと比べ1・5倍に上げる。通信 が混み合う都市部でもネット動画が快適に楽しめるそうです。
当面は、データ通信の専用端末でしか利用できないようですが、夏モデルから対応のスマートフォンが発売になるとのことです。
「PREMIUM 4G」ロゴ
どうやらこの「プレミアム4G」受信時最大225Mbps/送信時最大50Mbpsという超高速通信がよういされているそうです。でも専門の人手もない限り225Mbpsがどのくらい速いのかぴんと来ないかと思います。
従いまして分かりやすく例をあげたいと思います。
みなさんが普段スマホで楽しむのに必要な機能というとなんでしょう?
まず思いつくのが「LINE」などのチャット機能ではないかと思います。
どこにいても繋がっている誰とでも会話が楽しめる便利なツールですね。
この「LINE」を通信するのにどのくらいの速度があれば楽しめるでしょう?
念のため公式サイトで推奨環境を調べてみました。
ところが、推奨速度なんてどこにも書かれていないのですね。
つまり、今日本国内で使用されている通信サービスでは基本的にどんな速度でもすべてで使えるということです。
それからメールをするのに必要な速度は?
メール1件の大きさはスマホで受信するとせいぜい数百バイト。
これって昔のアナログ回線でもすぐに受信できるサイズなのでやはりこちらもスマホで通信さえできる環境があれば特別な速度は必要ではないのです。
ではどういった場合において高速通信が必要となるのか。
それは動画の閲覧といった大量データを必要とする場合に高速通信が有効になります。YouTubeを閲覧するのに必要な速度は以下の通りです。
動画の再生に必要な速度
youtube(360P:低画質) | 0.5Mbps以上 |
youtube(480P:中画質) | 1Mbps |
youtube(720P:高画質) | 2Mpbs |
youtube(1080P:超高画質) | 3.5Mbps |
hulu | 2Mbps |
NHKオンデマンド | 2.5Mbps |
Gyao | 2.5Mbps以上 |
以上の結果より、スマホで閲覧するのに高画質のものでも720Pというところぐらいでしょうか。つまり2Mpbsあれば高画質なものの閲覧ができてしまうということです。
今日本国内で提供されている携帯電話の通信サービスの速度は以下の通りです。
・3G(通信速度14Mbps程度)
ドコモ:FOMA(フォーマ)
KDDI:CDMA 1X WIN
ソフトバンク:SoftBank 3G
・4G(LTE)(通信速度75Mbps程度)ドコモ:Xi(クロッシィ)
KDDI:4G LTE
ソフトバンク:4G LTE(iPhone5用)/4G(Androidスマホ用)
そして今回ドコモが発表したプレミアムLTEはなんと225Mbpsの速度が提供されるのです。でも一番速度を必要とする動画でも2Mbps程度の速度があれば十分閲覧ができるのに225Mbpsはどこからそんな必要性が出てきたのでしょうか?
私自身動画編集の仕事をしていたこともあり、ネットのスピードを重要視していた時期がありました。しかし、一定のスピードが出るとその先は自己満足でしかないことに気づきました。0.5秒早いかどうかの違いとかそういうところになってくるからです。さすがに動画をサーバー上にアップロードするのには多少の時間は必要としましたが、これって実は特別時間を気にする必要もなく、夜寝ている間にでもやってしまえばよい作業だったのです。
そんなわけでフレッツ光は最高1Gbpsを実現できると宣伝されていますが、私の場合、最終的にはADSL8Mbpsで十分用は足りてしまいロースピードに戻ってしまいました。
ところで、みなさんのご家庭のパソコンやスマホの速度ってどれくらいかご存知ですか?一般的には色々閲覧するのに必要な下りのスピードを調べてみるのが良いかと思います。
「BNRスピードテスト」と検索すると簡単にご自宅のネット環境のスピードがテストできます。我が家の結果は、
下りで2.26Mbpsありました。これって動画を見るにもほぼ支障がない速度なのです。ADSLの一番安いプランでこのくらいの速度が出てれば普通にネットをするのに全く問題ありません。
ちなみに、あなたのスマホで速度をテストしてみたい、という方は「速度測定 スマホ」と検索してスピードテストのアプリを入れてみましょう。ここでは下りと上り、両方のスピードテストが簡単にできます。
注意しなければならないのが、LTEで75Mbpsとかうたわれている下りの通信速度がそのままそっくり同じ速度は出ないということです。電波の環境により速度には誤差がでますので、実際にはこの半分程度の速度が出ていれば普通ではないでしょうか。
十分使える格安SIMが豊富になりました!
それにしても、一般的な環境が必要としている通信速度は数Mbpsであるのに、とにかく高速通信ができれば性能がいいと思いこませて高額な通信料を徴収しているのがいまの通信業界なのです。
つまり今最新機種のスマホで最新の通信システムを使用している人はほぼ使う必要がない機能を所持して無駄な費用を払っているということになります。
最近では格安SIMなど、十分使えて価格が安いものがたくさん出てきましたが、こういうものを利用してみることで携帯の通信費は大幅に安くなるかと思います。
スマホは新時代へ「Huawei」 格安SIMフリーの台頭 i-phone、Sumsung、X-periaブランドの終焉 - アナログ24時