弱くなった日本のサッカーを考える 2015年2月の世界ランキング遂に55位まで後退
「オーレ―おれおれおれー、ウィアザチャーァンピオン!」
何年前だろうか、Jリーグ発足で日本中がサッカーブームになったのは。
あれから20数年、優勝を意識した日本代表が挑んだブラジルでのW杯は、試合開始10分までが最高潮。ところがその後は日本代表!?というようなプレーであっという間に姿を消してしまった。挙句の果てには会場で掃除をする日本人サポーターが新聞記事で注目されるくらいですから困ったものです。
そして日本に帰った代表に新たに就任した監督は八百長疑惑のとんでもない人だったり、後任はいつになったら決まるのやら、別に日本人監督だっていいじゃない、大切なのはどうやったらチームとして強くしていけるかということなのです。
今月世界ランキングは遂に55位まで下降、アジアでは3位になってしまいました。
この成績はここ10年来で最低なのではないでしょうか。
その原因について自分なりに分析してみました。
日本がW杯に頭角をあらわしたのは2002年の日韓共同開催の大会。
ホームという有利な条件はありましたが、まさかベスト16にまでいくとはだれも思ってはいませんでした。
その後は2010年の南アフリカ大会。ここでもベスト16に進出しました。
この2大会を見ていくと、印象的だったのが、突破口を生み出そうと攻撃的なプレーをする選手がいたということです。それが結果的に点につながり他を圧倒する結果となりました。
ところが、2014年ブラジル大会はセオリー通りの試合というべきでしょうか。目立ったアクションを起こす選手がなく、海外組が多いはずのチームはなんだか印象が薄かったのです。
この原因は日本のサッカーチーム事情にあるのではないかと考えました。
Jリーグ発足後、サッカーにプロチームができたことで選手たちは日夜プロを目指して練習に励むようになりました。
発足当初Jリーグは10チーム、それが徐々に拡大されてきてJ1は18チーム、J2は22チームの合計40チームとなりました。そして今ではJ3というものまで出てきて日本のあらゆるところにプロサッカーチームができてしまったのです。
うちの近所ではJ3のチームのために莫大な税金を使って日本代表が試合できるぐらいの競技場を建設した頭がおかしくなった議員たちがいるくらいです。
そうじゃないでしょう。いくら立派な競技場作っても良い選手がいないとチームは成り立たないのです。
知らぬ間にJ3チームの立派すぎるスタジアムが税金で・・・
分析の結果言いたいのは、今の日本にこんなにたくさんのJリーグチームは必要ないということ。Jリーグ発足のころの10チームで十分ではないでしょうか。プロ野球でさえ発足時の12チームからずっと変わってないのです。チームが多くなればなるほど、戦力は分散され、選手のレベルも必然的に落ちてくるのです。また少子化のご時世、このままでは大学と一緒、誰でもプロサッカー選手になれる時代が来てしまうかもしれません。
本気で世界と戦いたいのなら、サッカー協会はもっと未来のある日本のサッカー環境を整え直すべきかと思いました。昨日は日本を代表するJリーグチームガンバ大阪が中国の1チーム相手に負けてしまい、何とも情けない限りです。
このまま日本のサッカーは衰退していくのか、協会のやり方次第ですね。