アナログ24時

気になったことを記事にしています。アナログスピードな人間ですが・・・

イスラム国攻撃、「アノニマス」といえば日本政府を攻撃したハッカー集団・・・宣戦布告動画公開、日本語版は?

連日のように報道されているイスラム国騒動。

その手口はネットを通じて瞬時に世界へ情報発信とともに、マスコミ各社が視聴率目当てかその情報に食いついて瞬く間にお茶の間にその情報が伝わってしまう巧みなメディア戦略を駆使しています。

非人道的な行いに遂に立ち上がったのは・・・ハッカー集団「アノニマス」だった!

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この笑みは正義か悪かそれとも・・・

 

アノニマス」といえば、かつては日本で可決された「違法ダウンロード刑事罰化」について真っ向から反対、自民党財務省、さらには日本音楽著作権協会JASRAC)のサーバーをダウンするという行為に及んだハッカーのプロ集団なのです。

一方で北朝鮮や麻薬組織などへも攻撃をしかけるなど、一般的な正義と悪とは関係なく彼ら独特の価値観によってサイバー攻撃を加えていることが分かります。

総合的にみるならば「表現の自由」に強くこだわっており、それに反する行為だとみなした場合は容赦なく攻撃しているのです。

そして、イスラム国関連のTwitterFacebookのアカウントをすでに公開しており、その機能を麻痺させると宣言しています。それではその宣言をする動画を。完全日本語訳は間に合わず。。。 

「自らをイスラム国と名乗っているテロリストたちは、イスラム教徒ではない。われわれはいまから、お前たちに危害を加え、お前たちのサイト、アカウント、メールを削除し、お前たちの身元を公開する。ネット上ではお前たちにとって安全な場所はない」と、動画は宣言しています。

 

どこかの政府が連日「テロは許されない、許さない、断固として抗議する」と無意味とも思える発言をしているのに対して、「アノニマス」の発した手段はなんと具体的か有効な手段をだしてきたのだろう!

イスラム国が話題になっているのはまさしくインターネット。それが、資金源にもつながり、戦闘員が増加する原因ともなっており、でも、もしそのツールがなくなったとすると情報発信すら難しくなる。

アメリカを筆頭とした多国籍がイスラム国をつぶすために地上での戦闘を連日議論しているのに対して、人を殺さずダメージを与える有効な手段を「アノニマス」は見事に打ち出したのです。

その効果はどうなっていくか、おそらくネットの世界ですから非常に早い段階でその効果は表れてくることと思います。

 

人々は自覚すらないかもしれませんが、「アノニマス」こそがネット上の番人なのかもしれません。ただ、ただ表現の自由を大切にし、非人道的な行為を許さない彼らの行為は、現代の社会に忘れがちな人間の本質的な大事さを思い出させてくれる一面があります。

彼らにより、イスラム国が弱体化することができるならば、ある意味でイスラム国は伝達手段を持たない、ごくごく限られた範囲の中での小規模テロリストに様変わりしてしまうでしょう。それはイスラム国の敗北を意味するものであり、その時こそ多国籍軍による地上戦は、残ったわずかな戦闘員を掃討し、息の根を止めることができる有効な作戦になるのかもしれません。