アナログ24時

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姉、アニッサを救うために生まれてきた妹、マリッサ・アヤラ ~土曜プレミアム・TRUE STORYより~

誰も考えたことはないと思いますが、もしも自分が大きな病気にかかり、それを治すために新たな命が生まれてくるとしたらどうしますか?

そんな事例が現実的にあったのです。

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    命のための命、こんなことが予想されただろうか・・・

アニッサ・アヤラは16歳の時、大きな病気にかかり骨髄移植を受けなければ生きられない状態になりました。

その間にドナーが見つかり手術ができるところまでは来たのですが、最終的にはドナー提供者の家族都合で骨髄移植は受けられなかったのです。

そしてある日、両親は医者から「医者としてはいうべきことではないかもしれませんが、ドナーを探す最短の方法はアニッサに兄弟がいるならば適合の確率は1/4なのです。」と告げられました。

これはつまりアニッサのために新たな命が生まれればアニッサが助かる可能性が高くなるのです。

両親はその後、アニッサのために彼女の妹を生んだのです。それが「マリッサ・アヤラ」でした。

 

当時、このことはマスコミが知るところとなり全米でいろんな論争が起こったようです。確かに人権問題にも匹敵する難しいこと、命を助けるために命を生むという行為はもしそれが適さなかったときは中絶するのか、などいろいろと問題があったようです。

最終的に、マリッサは生まれてきて骨髄移植は無事終了、そして今二人は元気に家族と暮らしています。

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今の様子、左からマリッサ、父、母、姉のアニッサ

その後、この妹マリッサについて調べたところ、23歳になった彼女は現在はすでに大学まで行き、彼女自身もまた、人を助ける意識を持っており、スピーチ病理学者として世の中の人たちの役に立っていく予定とのこと。

 

日本でこのようなことが起こったならばいったいどうなることか。

法律的にも倫理的にも全く予測ができませんが、こういったことに理解を示すアメリカと比べて日本だとなかなか簡単にはいかないかもしれません。

しかし命の尊さ、大事さを考えるならば、こういうことは今後も起こるかもしれません。

最後に一番感じたのは彼女たちの両親がアニッサの命を守りたい、という一筋の気持ちが実を結んだ結晶がマリッサででした。そして彼女たちはその後幸せに暮らしていったことより、一番称賛されるのはこの両親ではないかと思いました。

今日本では、子供を虐待しているニュースが日常茶飯事的にみられますが、こういった感動的な親子の絆というものが自然にみられる世の中になってほしいものです。

人間、家族、その絆について今一度自分の生き方についても考えていくよい番組でした。生きる意味についても考えさせられ命の重さを実感できたひと時でした。