アナログ24時

気になったことを記事にしています。アナログスピードな人間ですが・・・

会社は生き物、スカイマークの倒産から学ぶこと

業界に激震が走った。

航空業界3位の「スカイマーク」が実質的に倒産が決定したのです。

これに関連して2月いっぱいで上場も廃止され、投資家や関連する人たちはこれからが大変なときになるのではないかと思います。

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  ミニスカートで話題性たっぷりだったはずが・・・

1996年に設立され、資本金141億円、誰もが知っているこの大手企業の倒産について誰がこんなにすぐに真にあたりにすることを予想できたでしょうか。

発端は昨年に起きたエアバス社の超大型機「A380」購入キャンセルに関する違約金7億ドルの支払いが身動きが取れなくなった原因でした。

このニュースは連日大体的に報道され、スカイマークという企業イメージ自体が悪くなりました。当然比例して搭乗者数が落ち込み不採算路線は減便して収益を立て直さなければなりません。

しかしながらそのスピードはあまりに早く、再建の手立てを施す手前で体力が尽きてしまったという状況になりました。

 

倒産したらどうなるの?

今回の場合は「民事再生法」という一旦破産宣言はするけれども、事業は再建していくというスタンスを選択しています。そうするとどういう影響が出るかと言いますと、スカイマークへいろいろなものを販売している業者は売掛金が実質的にすべて回収できなくなり、痛手を受けるという状況になります。体力のない小さな企業は連鎖倒産になる可能性も否めません。

しかし、日本の法律はよくできているわけで、破産宣言したところで、取り立て屋が脅しに来るような環境がない点幸せです。

私は過去中国において、関連会社が夜逃げをしてしまい、債権を私に求めるサプライヤーが殺到した経験があります。彼らには法もなにも関係なく、相手先の会社が倒産仕様が、まずは自分の売掛金を徴収しようとあらゆる手を使ってくるのです。

そのため、関係のない私が標的にされ監禁された経験もしました。

最終的には警察へ連絡して事なきを得ましたが、実に大変な経験をしました。

 

企業規模以上に将来性の見極めが大事

今回のスカイマークの例をみても自分自身が経験した例をみても、会社というものは生き物と同じで、どんなに調子よくても翌日にはパタッと終わってしまう可能性があります。よく一流企業といわれますが、国がバックアップしているような半国営の会社を除き、民間企業は常にリスクと隣り合わせということを忘れないようにしなければなりません。

その会社のユーザーがいなくなれば収入がなくなるため、どんなに健全な会社もあっという間に倒産の危機に追い込まれていくというわけです。

かつては無借金経営のスカイマークでさえこういう結末を迎えるわけですから、常にアンテナを張るということが大事だと思いました。