アナログ24時

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明治の牛乳・ヨーグルトの値上より高い中国の乳製品事情

遂に乳製品業界にも値上げの波が押し寄せてきた。

明治は、牛乳、ヨーグルト、乳飲料などの市乳部門商品54品について、4月1日の出荷分から値上げすると発表した。なんでも最大6%の値上げになるとかで家計にとってはうれしくないニュースです。

 

でも日本の牛乳やヨーグルトはあんなにおいしいのに、こんなに安いと思うのは私だけでしょうか?

お隣中国でも明治は昨年から本格的に牛乳やおなじみのヨーグルトを販売開始したが、日本の感覚では購入できないのが悩みの種だ。

中国では相変わらずのインフレが続いており、物価自体の上昇に歯止めがかからないですが、日系の乳製品の価格には驚いてしまう。

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       海を渡ればすっかり高級ブランドとなった

おいしい牛乳

中国の明治からは「明治醇壹鲜牛乳」という名称で日本と同じように成分調整牛乳が販売されている。内容量は900ml。価格は21.8元前後(1元=18.9元)日本円で405円もするのだ。日本で同程度の牛乳を購入しようとした場合、安いところでは100円かそこらで入手が可能だろう。

ところが、中国ではそんなに簡単にこの味の牛乳が入手できないのだ。粉ミルク事件に関連して、ロングライフ牛乳が主流だが、そんなものは簡単に信用できないということなのです。

上海には約5万人ともいわれる日本人が暮らしている。長年住み慣れて半現地化してしまった人たち以外は皆この日系の会社が現地で製造しているものを求めてくる。

その中で明治の牛乳は405円もしようがお構いなしだ。毎週決まっている入荷日にはこぞってこの牛乳を買いに来るのです。

中国での日系牛乳の歴史は実は明治よりもさらに長いのが、ビールでおなじみの朝日。

朝日は山東省青島を拠点に早々と新鮮牛乳の製造販売をしていますが、1000mlで23.5元前後(日本円約450円)。こちらは成分無調整であり、生鮮乳であるためとにかくおいしい。多くの中国人ファンもいるくらいです。

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          朝日の牛乳はくせのないおいしさでロングセラーだ

ブルガリアヨーグルト

そして、もちろん明治からはおなじみの「ブルガリアヨーグルト」も販売されている。こちらは1パックで5.8元(約110円)します。日本では3パック100円が当たり前ですが、国が変わればこんなに高いなんて。

しかし中国の平均月収はというと3000~4000元(日本円6万円前後)。

この水準から考えると日系会社の販売している乳製品は高所得層向けの高級商品ということになります。

 

日本でふつうの味が国が変われば高級品に。

あのユニクロだって中国では準高級ブランドの仲間入りをしてしまうぐらいのブランド力なのです。

日本では当たり前のことが海外ではそうではない。

そんな世間に夢を求めて渡航する人たちも後を絶たない。

きっと牛乳たちも日本とは違った立ち位置を目指してわたっていったに違いない。