新幹線の手荷物検査実施は現実的か!?中国の例
新幹線の安全神話終わりか!?
開業から半世紀、安全神話を誇る東海道新幹線で、車内に油がまかれ火が放たれました。神奈川県小田原市内で30日午前に緊急停止した「のぞみ225号」で林崎春生(はやしざき・はるお)容疑者(71)が1号車で頭から油をかぶり、焼身自殺を図ったのです。車内には煙が充満。複数の乗客が巻き添えで負傷し、居合わせた人はツイッターに「死ぬかと思った」と書き込んでいたそうです。航空機とは違って、もともと乗客の手荷物検査は行っておらず、かねてテロへの脆弱(ぜいじゃく)性も指摘されてきた新幹線。現行の運行管理態勢を根底から揺さぶる事件に、衝撃が走りました。
新幹線に手荷物検査が導入されたらどんな影響が出るのだろうか・・・
このニュースから今後新幹線での安全性確保が問題になってくると思われますが、そこで一番現実的なのは乗車前の手荷物検査です。
例としてお隣中国の新幹線の乗車方法が挙げられます。
中国では、新幹線に乗るために、まず駅構内へ入る際X線による手荷物検査を受けます。
同時に警備員によるボディチェックもあります。
それが終わると待合室へ。
日本のようにいつでも自由にホームへ出られるわけではなく、列車発車20分ぐらい前にアナウンスがあり、専用改札口での改札が始まります。
この時当然のことながらものすごい長蛇の列ができます。
改札を通ると二度と待合室へもどることができません。いわゆる一方通行でして、列車降車後は別の改札口から外へ出なければならないのです。
ホームへ出るとチケットに書かれてある席に座ります。
日本と違い自由席がなく、全社指定席になります。
余談ですが、中国ではチケットを購入するのにかならず身分証明書が必要です。
いわゆる本人確認でして、これも防犯上の対策の一つと考えられます。
ただ、中国の保安検査にも問題がありまして、X線による手荷物検査は警備員はほとんど見ていないということです。乗客があまりに多く見切れないといった方が良いでしょう。そのため形だけの手荷物検査になっている可能性が高いのですが、今回起きた日本での新幹線事故のようにポリ容器に液体を入れていてもスルーする可能性が高いです。
併せて、中国の新幹線は乗り換え不便、乗車前30分前には駅に行っていないといけないなど、飛行機に乗るような気の使いようが必要です。
以上のような実態より、まず混乱なく安全に乗るには、全社指定席にしてしまうことからではないかと思います。