アナログ24時

気になったことを記事にしています。アナログスピードな人間ですが・・・

廃棄カツと言わずにリサイクルカツと言ってみたら・・・お腹痛くないけど・・・

相変わらず尾を引いている廃棄カツ事件。

今日は新たに弁当として流通した例を記事として目にしました。

 記事によると、名古屋市の繁華街にある弁当店に、空揚げやカツ、焼き魚など24種類の弁当が並んで、すべて税込み270円という設定でした。

 どうやらその原因は、廃棄カツと似た運命をたどった廃棄されるはずのおかず類が並んでいるものとみられ、カツについては1万枚以上が弁当店に横流しされ、おかずに使われていたということです。300円を切る安さを競い合う格安弁当に廃棄品がなぜ紛れ込んでしまったのかが書かれていました。

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  経営者によると、弁当の原価は「40~45%以内が目安」ということです。1個当たり120円程度で、ご飯、付け合わせ、容器代などを差し引くと、メインはその半分「60~70円に抑えたい」。消費者心理をよく分かっているのです。
 ではそのニーズにこたえるためにどうしていくべきなのか。
 その日に安く仕入れられた食材でメニューを考、食材費がかさんだ時は量を減らし、ソースやカレーをかけることで調整を取っているということだそうです。
  賞味期限が近い、形が整っていない、在庫処分など「訳あり品」はもちろんおかずのヒットになることでしょう。


 愛知県稲沢市の産業廃棄物処理業ダイコーが横流しした廃棄食品。愛知、岐阜、三重の3県などによると、カレーの壱番屋の冷凍ビーフカツだけで、約1万6千枚が弁当店に売られていたということが報道されています。

  このカツを購入した弁当業者さんの話では、試食すると、味が薄い。衣に氷がついており、いったん解けたのではと不安を感じて、客には出さず、まかないに使ったということです。「卸に出どころは聞かないのが暗黙のルール。安けりゃ何でも買い手がつくだろうと、流通に乗せられたのだろうか」と憤っていました。

 

 問題は、おそらく日本全国にこういったおかずが流通しているのは確かなのでしょうが、きわめて深刻な食中毒事件などが発生していないのです。

 これを考えると、実はまだ食べられるけれども何らかの理由で廃棄になってしまったようなものが山のようにあるのではないかとも考えられます。

 過剰品質が生み出した罠だともとらえられますが、廃棄カツならず、リサイクルカツという言い方をしてみると多少聞こえが良くなるかもしれません。

 

 レストランなどの飲食業界はもっとグレーなゾーンがありそうです。

 賞味期限切れぎりぎりの原料を安く仕入れ、お客に提供していてもわからないのです。

 大きなチェーン店はそれがわかるかもしれませんが、個人で営む数店程度の店舗だと余計にその面は容易にできると思われます。

 

 過程や、工程を大事にする日本、しかしそこにとらわれすぎることで自分たちの首を絞めてしまわないか心配になることもあるのです。