アナログ24時

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北朝鮮 自国内のマレーシア人を人質か!?

なぜこういう見出しにしたかと言いますと、建前と実態は異なるのだと実感したからです。

北朝鮮は7日、自国内のマレーシア国民の出国を一時禁じる発表をしたとありますが、これは事実上のマレーシア人人質にしたと同じ事だととらえられます。

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 朝鮮中央通信に報道では、北朝鮮外務省はこの日、北朝鮮のマレーシア大使館に出国禁止について通知しています。出国禁止の期間は「マレーシアで起きた事件」が公正に解決され、マレーシアにいる北朝鮮外交官や住民の安全が完全に確保できるまでとしたそうですが、実態から考えると真逆だと思われます。

 今後の焦点は北朝鮮国内にいるマレーシア人をどうやって救出するかではないかと考えられ、しかし、そのためにマレーシア政府は妥協してほしくないところです。

 日本では拉致された人がたくさんいるわけですから、北朝鮮のマレーシア人が拉致されてひどい目に合わされてもおかしくないのです。

 

 マレーシア政府としてはこの状況は織り込み済みだったのか、もしくはここまで一気にやってくるとは思っていなかったかもしれません。

 

 ただ、北朝鮮の言い分としては、今回の措置は、マレーシアでキム・ジョンナム氏が殺害された事件が公正に解決され、マレーシアにいる北朝鮮の外交官と国民の安全が完全に担保されるまでだとしています。
また、マレーシア政府に対して「両国関係を尊重し、発展させようという善意の立場で、今回の事件を速やかに公正に解決することを希望する」としています。

この事件をめぐっては、マレーシアに駐在する北朝鮮のカン・チョル大使が国外退去を求められ、6日夜、出国したのに対して、北朝鮮外務省も6日夜、マレーシア大使に国外退去を求めると発表しました。

 ところが、国外退去どころか、マレーシア人の自由な出国を認めないという北朝鮮の措置となったので、マレーシア側が強く反発するのは必至で、両国の対立が一層激しくなることが予想されます。

 北朝鮮国内には大使館員とその家族の11人のマレーシア人がいるようですが、旅行者やビジネスマンはいないもようです。

 

 今の北朝鮮の状況からいくとこのまま静かに終わるとは思えませんし、隣接する国にもなんらか飛び火してくることがあるかもしれません。

 中国ではロッテ店舗が26店閉鎖となっており、韓国との関係悪化も懸念されます。

 こういったことが、北朝鮮が引き金で困った事態にならなければよいのですが状況を注意深く見守っていきたいと思います。