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旗松亭、木下隆靖社長の経歴が問題ではないのです

会社はまるで生き物のようです。存続することに意味があるといいますが、経営項目やそのやり方、時代に合っているかどうかでどんな企業でもなくなってしまう可能性はあるのです。

 資本金3700万円の旗松亭は、長崎県平戸市大久保町2520、代表木下隆靖氏、従業員53名で運営していました。しかし、長崎地裁佐世保支部へ民事再生法の適用を申請し、同日保全命令を受けたのです。

   このホテルは昭和天皇など皇族が宿泊したことで一躍有名となりましたが、その命運もついには尽きてしまったといえます。同社は1949年(昭和24年)に映画館の経営を目的に創業。57年に旅館「米乃屋」を開業し、69年(昭和44年)2月に法人改組、同年8月に国際観光ホテル「旗松亭(きしょうてい)」をオープンした。ホテルは平戸港の高台に立地し、当初33室だった客室数は増築・改装により現在は客室数90室にまで拡張しました。客室のほか、食事処、大宴会場、屋上露天風呂やパノラマ展望大浴場を擁し、昭和天皇をはじめとする皇族が宿泊した実績もある平戸地区トップクラスの規模を誇るホテルとして知られ、修学旅行などの団体客や一般観光客を集客、2002年1月期には年収入高約11億6500万円を計上したということです。

 木下隆靖社長について知りたいと思いブログを拝見しようとしましたが、どうもアクセスが殺到しているのかつながりにくいようです。

 しかし、これは社長一人の問題ではなく、第3者的な立場の人が客観的にその原因を探していく必要があるのではと考えます。

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 しかしその後は、九州地区を訪れる修学旅行客などの減少に加え、景気低迷の影響で一般観光客の利用が減少し、客室稼働率が低迷。施設の増築・改装などを金融機関からの借入金で賄ってきたことから資金繰りが悪化するなか、2010年3月には金融機関からの借入金が債権回収会社サービサー)に売却された。その後、給与体系変更や従業員のパート化などで経費を切り詰める一方、一般観光客の取り込みにより立て直しを図っていたが、大幅な欠損計上が続き、2015年1月期には年収入高は約5億8200万円にまでダウン。宿泊客減少に歯止めがかからず、収益改善の見通しが立たないことから、自主再建を断念したということです。

 ホテルは現在も営業を続けているということです。2月2日11時から平戸文化ホール(平戸市岩の上町1529)で債権者説明会が開催される予定とのことですが、今後どこか新たな出資者が現れてくれるか、手腕が発揮される大手のデベロッパーなどが手を挙げてこのホテルの再興に携わってくれることを祈ります。

旗松亭のおもてなしの心は、「平戸らしく、手作りで、真心こめて。」が、オープン当初からの信条ということで是非存続してほしいところです。