寺社地図記号の「卍」とは。そのいわれ。ナチス記号との違い。
これまで何も感じずに使用してきた地図記号。
しかしどうやら問題になっている記号があるようです。
2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、国土地理院は「外国人向け」の地図で使用する地図記号を新たに作ることを決めたそうです。
アンケートでは、日本で交番を意味する警棒を2本交差させた地図記号を、「わかりやすい」とした回答が4%と低かったため、外国人向けでは警察官が敬礼するポーズにした。観光地が多い寺院の地図記号は「卍」だが、ナチス・ドイツのマークを連想させるという意見が多数寄せられたため、三重の塔のデザインとした模様です。
こちらは地図記号の「寺社」
こちらはナチスの記号
向きが違うだけのようです。
ではなぜ「卍」記号を使うようになったのでしょうか?
卍(まんじ)とは、ヒンドゥー教や仏教で用いられる、吉祥の印である。現代の日本では仏教を象徴する記号としてよく知られる。同様の記号は世界各地にあり、西洋では太陽十字からも発生した。(Wikipediaより)
ですから、決してナチスの意味合いはないのですが、確かに似ているということで、特に欧米系の人たちからは、「日本にはナチスの関係施設がたくさんある。」と思われるかもしれないのです。
新しい地図記号は、観光客の利用頻度が高く、緊急時にも使われるホテル、コンビニエンスストア、交番、病院など18種類で、スマートフォンの地図アプリや旅行ガイドブックなどでの使用を想定しているとのことです。
地図記号は万国共通でないところがまた面白く、日本人が海外へ行ったとき地図を開いてみると新たな発見がいろいろあるのではないかと思います。