アナログ24時

気になったことを記事にしています。アナログスピードな人間ですが・・・

青木恵子と朴龍晧の東住吉事件の関係、冤罪をめぐって

 事件の真実か!?

 ただ、今頃無実だとしても失った時間はどうなるのか?

逮捕から20年と1カ月余りたった「無実」の強い訴えが再審の重い扉がひらかれました。大阪市東住吉区で小学6年の女児(当時11歳)が母親と内縁の夫の放火によって焼死したとされた放火殺人事件で、大阪高裁は23日、大阪地裁の再審開始の決定を支持した。無期懲役が確定し、服役している青木恵子元被告(51)と朴龍晧(ぼく・たつひろ)元被告(49)は弁護団から報告を受け、喜びをかみしめました。

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人生の大半が捜査に費やされたらどうしますか?


  支援者らは、「良かった。安心しました」のコメント。青木元被告は収監されている和歌山刑務所で、面会した弁護士から大阪高裁が再審開始を認めたとの一報を伝えられると、笑顔でそう話した。大分刑務所に収監中の朴元被告にも、弁護士が面会して高裁の決定を伝えた。朴元被告は今年8月、毎日新聞記者との面会に応じ、穏やかな口調で「私は無実。勝利を確信している」と語っています。

 

 青木元被告は高裁決定を前に、記者への手紙に「裁判所が常識的な判断をすれば再審開始しかあり得ない」と言っていました。即時抗告審の3年半を「とても苦しかった」と明かし、「20年も離れた社会に戻る不安がある」と複雑な思いも記しています。

 「この20年、心に大きな穴が開いている」と朴元被告は胸の内を語り、高裁判断を待つ心境を「(大阪地裁の決定から)3年かかったが、すっきりした気持ち」と話していたということです。

  事件を振り返ると、1995年7月22日に大阪府大阪市東住吉区の住宅の建物に組み込まれたシャッター付き駐車場で火災が発生し、住人であるA(Bの内縁の夫当時29歳)、B(当時31歳)と、長男(当時9歳)は屋外に脱出したが、駐車場に隣接する浴室で入浴中だった長女(当時11歳)は焼死しました。

 母親と内縁の夫は死亡した長女に死亡時支払金1500万円の生命保険契約をしていたこと、長女の死亡に対して保険金支払いを請求したこと、母親と内縁の夫に約200万円の借金があったことから、警察は借金返済のための保険金詐取目的の殺人との疑いを持ち、1995年9月10日に母親と内縁の夫を逮捕したわけです。

 故意でなかったにしろ、事故だったかも知れなくても、お金が絡むと大変な事件になる可能性があり、予期せぬ方向へ捜査が進んでしまいます。

 身近なところに潜む危険がいつわが身に降りかかってくるかわかりません。

 まさに空白の20年とはこういうことを言うのだと痛感しました。