アナログ24時

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新函館北斗駅はあの場所につくって意味があるのか!?

開業が近づいてくる北海道新幹線

しかし、その是非について日々議論が沸いています。

今日は函館の「新函館北斗駅」について、その必要性がどこまであるかということです。

 うたい文句は「北海道新幹線の開業によって、東京~函館は乗り換えなし、所要時間は1時間半も短縮される」というようなことですが実際はどうなのでしょう。

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出典:http://www.asahi.com/articles/ASH4Y01W6H4XIIPE036.html


 新函館北斗は函館ではないのです。北陸新幹線はそのルートがほぼこれまでの在来線駅に沿って主要駅が設置されており、それなりの経済効果も確認されました。しかし北海道新幹線にこれが当てはまるかどうかです。

 今回の問題は新函館北斗駅の場所なのです。新函館北斗駅函館市ではなく、北隣の北斗市にあるわけです。函館出身者が言うには、新函館北斗駅の位置は政治的に決まり、函館市には空港があるから新幹線駅は北斗市になったということで、本当の意味での利便性には疑問なのです。しかしながら北海道新幹線のルートと駅の位置は、北斗市が発足する2006年より10年以上前に決まっていたということです。

 ただでも割高になる北海道新幹線ですが、中途半端な位置に駅を建てることによって逆に利用者が見込めない可能性があるのです。

 北陸新幹線は長野県の飯山駅開業で地元は大いに盛り上がりました。

 ところがふたを開けてみると停車の少ない高速型の新幹線はまず停車が無く、そのせいもあってか大した効果は出ていません。もっとも、観光PR要素自体が少なく、集客できる土地柄でもなかった可能性があります。果たして立派すぎる駅舎に意味があったのか疑問が残りました。

 

 新函館北斗駅もそうです。

 立地により利用客がいなかったとするとどうしようもないのです。

 長距離を利用する人のほとんどは現行と同じ飛行機利用になってしまうのではないでしょうか。

 JR北海道は対策として函館駅~新函館北斗駅間に新幹線接続列車「はこだてライナー」を運行予定とのことです。所要時間は約17分と発表されています。また、新函館北斗駅では、新幹線と同じホームから発着させて乗り換えの便宜を図る。しかし、3分から5分の乗り継ぎ時間が必要になることは確かです。そうなると、東京駅~函館駅間の所要時間は約4時間半になる。内訳は新幹線が4時間9分、乗り継ぎ3分、はこだてライナー17分。航空機と新幹線のシェアの境目、4時間を超えてしまうのです。

 これではやはり飛行機を利用する方がよっぽどメリットがあるのではないかと思います。

 

 本当の便利さはなんなのか。

 政治的な観点だけで公共事業は進んでいるように見えますが、利用者の立場に立って計画をしてほしいものです。