萩野公介選手、泳ぎ方に影響は!?骨折が原因か!?
アスリートにけがは付きものですが、肝心なのはケガをしてからリハビリまでの治療期間。
治療方法を間違えるとその後のアスリート人生を棒に振ってしまう恐れがあるからです。
水泳界で黄信号の選手が出てしまいました。
今年の6月末の右肘骨折で世界選手権を欠場した萩野公介(21)静岡スプリント選手権の写真撮影会で300人以上のファンと触れ合ったのはつい先日のことでした。
そこから何日もたたずに、負傷回復が遅れている報道がありました。
骨折直後の7月初めの診断では全治2カ月だったが、現在も痛みがあり、ひじが完全に伸びない状態とのことです。指導する平井競泳委員長によると、回復はしてきているものの、通常の1日2回の練習はできていないそうです。
つい先日の握手会で萩野は「隣でうれしそうにしている子どもたちからパワーをもらった。水泳をもっと頑張って、みんなにいい報告をしたいなと思いました」。少年少女たちの笑顔が心のリハビリになったと思われましたが実際はそんなに甘くありませんでした。。
けがの後、7月末から水中での練習を再開した後、7000メートルを超える泳ぎ込みが原因で患部が腫れ、その後の選手活動に影響が出ているのです。
完治していない状況で7000メートルも泳げば確かに体に負担は来るはずです。
7000メートルをクロールで泳いだとすると必要カロリーは約1220Kcal。その分の負担が患部に来るわけです。患部は悲鳴を上げたことでしょう。
9月の時点でのコメントでは、水中でまだ「キック中心のトレーニング」と明かしていました。しかし、10月に入ると「リハビリと並行しつつ、泳ぐときは5000~6000メートル泳いでいる。練習の質、回復具合は2週間前よりランクアップしている」と、再び練習の距離を延ばすことに成功したといいます。
しかし、今回の一件で改良できる点もあります。
それまでの泳ぎ自体が究極のエコ泳法と言われていましたが、けがによりさらに体への抵抗が少ない泳ぎ方をマスターすることができれば、今後の大会で活躍できることは間違いないのではないでしょうか。
無駄のない泳ぎ方は体の負担を減らすだけでなく、好タイムにもつながるのです。
ピンチはチャンスだというような言葉もあるように、練習ができないときに発想を転換させて、どんどんチャンスに変えて行ってほしいです。
まずはこれからの選手生命を棒に振らないようしっかりと治療に専念してほしいと思います。