アナログ24時

気になったことを記事にしています。アナログスピードな人間ですが・・・

川村竜也の国交省エリート経歴が一瞬にして終わった

公務員も人間です。

でも公を以て私を為せる人は今の世の中何人いるでしょうか?

その人間の本性が現れた事件が起こりました。

それにしても、職権を乱用してどうしてこういうことをしてしまったのかが疑問です。

羽田空港の格納庫使用をめぐる汚職事件で、収賄容疑で逮捕された国土交通省航空局係長の川村竜也容疑者(39)が、空港土地利用料の支払いが滞りがちだった贈賄側の業者について「支払いは可能だ」などと上司らに説明し、使用許可が取り消されないよう有利な取り計らいをしていた疑いのあることが分かりました。

 

 川村竜也容疑者は1996年4月に東京航空局に採用されています。

 ここに採用されるまででもかなりの努力が必要ですが、今の国家公務員の平均倍率5.6倍を突破したことになります。

 国交省というと、「土木」が一番強いようです。「土木」以外の職種である「砂防(砂防部長)」、「建築(住宅局長(事務官と交互)・官庁営繕部長)」、「機械・電気・電子(海事局長(事務官と交互)、自動車局次長、航空局安全部長)」などは原則的に( )内のポストまでしか昇進できないとあります。

 川村容疑者の場合は航空局の係長、ポストに制限があるとはいえ、将来は部長クラスにまで行けたかもしれないのです。

 以前であれば、天下りして約70歳までは職に困ることは無いポストであるばかりか、生涯賃金で多くの民間企業を圧倒するということで、非常に人気が高かったのです。ただ、近年の経済のグローバル化による政府の存在感の相対的な低下、および民間企業などとの給料の格差や著しいサービス残業、不祥事の頻発とマスコミの公務員バッシングによるイメージの低下等から、民間企業(主に外資系)への人材の流出が指摘されているということです。

 こういった中で、もしかしたら待遇に不満があったのか、お金欲しさに職権を乱用してしまったのかもしれません。

 しかし、通常の会社員と比べれば安定した圧倒的に高い賃金であることには変わりなく、それが不服となると私生活の姿が堂であったのかが気になるところです。

 
 
   事件の成り行きは、川村容疑者は2013年12月、格納庫の管理運営会社「Wings of Life」(金沢市)の元社長金澤星容疑者(61)から、格納庫使用をめぐる便宜供与の見返りに約50万円を受け取った容疑で逮捕されました。
 警視庁によると、Wings社は11年度末に国交省から羽田空港内の国有地使用許可と営業承認を得ています。許可などは毎年更新する仕組みで、1年間の利用料は約1億円。同社は当初から料金支払いを延滞していたということで、その便宜をなぜ図る必要があったのか、深い理由がある可能性が捨てきれません。
 川村容疑者は11年4月~14年3月、羽田空港を利用する業者からの使用料徴収や、支払いの督促などを業務とする航空局首都圏空港課に係長として勤務。Wings社の滞納が航空局内で問題視される中、羽田空港の土地使用を継続できるよう、同社に支払いの意志があると上司や関係部署に説明するなどの便宜を図っていたとされています。

 今後は当然のごとく解雇され、実刑は免れないと思われますが、人生こんなちょっとしたことで棒に振るとは本当に頭のよい人がやることかと、がっかりしました。