司法試験を漏えいした明治大法科大学院教授は誰なのか
試験問題のカンニングは多々あることでしょうが、出題する側の立場の人が漏えいしてしまっては何にもなりません。
今年の司法試験で問題作成を担当した考査委員のが、教え子だった受験生に問題の内容を漏えいした疑いがあるとして、法務省が調査していることが分かりました。
記事によると、この法科大学院の教授は試験前、憲法の論文試験問題などの内容を教え子の女性に漏えいした疑いがあるということです。
教え子だった女性は漏えいを受けたことを認めているとみられています。
今や大学別の司法試験合格者は大学のブランド化アップにもつながることから試験関係者は、自分の大学で一人でも多く合格者を出したいのでしょう。
司法試験選考委員に選ばれる顔ぶれを見たところ、その関連者の中でもトップクラスの人たちばかりです。
では今回漏えいした教授はどういう人だったのでしょうか?
明治大学の法学部関連の教授を調べてみたところざっと56人の名前が出てきました。
この中のだれかということになるのでしょうが、司法試験の選考委員に選ばれるくらいですから、相当権威のある人物に違いありません。
教え子が女性ということで、こういった事件は異性の関係も無視できない為、可能性として男性教授であるのではと推測できます。
しかし、選考委員といえどもその実態は不明確な点も多いのではないかと思います。
最近真新しい選考委員がらみの事件というと東京五輪エンブレム選考委員の件がありますが、これらの委員の選考の仕方も不透明です。
結局は権威があれば決まってしまうものなのでしょうか。
考査委員とはは法相が任命する非常勤の国家公務員で、法科大学院教授のほか、裁判官や弁護士が就いています。
今回の一件で、その守秘義務についての認識が足りなかったことが示唆されます。
以前には当時の考査委員だった慶応大法科大学院の教授が、試験前に答案練習会を開いて実際の問題に類似した論点を学生に説明していた事件が明るみに出ております。先日から警察官にも不祥事が相次ぎますが、公務員の不祥事は税金が絡んでいるだけに世間の目も厳しいと思われます。
とはいえ、法科大学は少子化により生き残りに必死な状態です。
それは有名大学であっても気が抜けない状況にあると思われます。
法律の在り方についていろいろと考えさせられる機会となりました。