アナログ24時

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「かけ子」の実態、富岡正光とは

遂に、うその電話詐欺者が摘発、逮捕されました。

オレオレ詐欺に始まり、今やこういった「かこ子」が全国に出回り、その手口は年々巧妙化する中、犯人逮捕は非常にうれしいニュースです。

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出典:http://www.sankei.com/premium/photos/150208/prm150...

 今回の事件は、「金融庁から処罰される」などとうそを言い、高齢女性から現金計200万円をだまし取ったということです。そして、詐欺容疑で東京都府中市東芝町、職業不詳富岡正光容疑者(38)ら男4人を逮捕しました。
 警察によると、富岡容疑者は今のところ黙秘しており、他の3人は容疑を否認しているということです。

 気になったのはその実態、なかなか全容が見えない中、いったい彼らはどんな手口を使っていたのでしょうか。

 「かけ子」とは数あるオレオレ詐欺の中でも、高齢者をターゲットに嘘をツキまくる手口です。高齢者等のターゲットに直接電話をかけて、言葉巧みに騙していくのが主な役割なのです。

最近主流の手口はドラマ型詐欺や舞台型詐欺と呼ばれ、「ドジをやらかして母親に泣きつく息子役」「息子のドジったの知りぬぐいをするフリをしてお金を用意させる息子の上司や友人役」など中心に、場面ごとにさらに複数人が代わる代わる電話をかけてくるといった手口です。

例えば、息子が会社の現金をバス内に置き忘れたシチュエーションを装う場合は「バス会社の忘れ物係」が登場し、時には、息子が「痴漢まがいのヘマ」をやらかしたシチュエーションを装ったケースで「警察」が出てくるケースもあります。

かけ子はプレーヤー、オペレーター等とも呼ばれています。また、彼らを指導・訓練するコーチ屋なる役割が存在する場合もあるようで、チームワーク力が高いほど罠にかかる被害者も多いようです。

 
 今回の4人は都内のアジトを拠点に、被害者にうその電話をかけていた「かけ子」になります。このグループによる被害は昨年1月以降、総額で約1億円に上るとみられ、非常に大きな成果と言えます。。
 逮捕の富岡容疑者は昨年10~11月、証券会社の社員などを装って東京都葛飾区の無職女性(78)に電話し、「あなたの名義で証券取引所に入金した」「これは名義貸しだ。あなたも金融庁から処罰される」などとうそを言い、トラブル解決名目で計200万円を都内の私書箱に送付させ、詐欺をした疑いがもたれています。

 巧みな電話にはぜひ気を付けましょう。気づかぬところで騙されてしまうのです。気付いてからでは遅いケースもありますので、お年寄りは特に要注意です。