アナログ24時

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佐野研二郎氏と永井一正の関係

永井一正氏と言えば東京五輪のエンブレムを選んだ審査員の一人です。

その永井氏が口を開きました。

2020年東京五輪のエンブレムがベルギーの劇場ロゴに似ていると指摘されている問題で、アートディレクター佐野研二郎さんの案を選んだ審査委員の代表、永井一正さん(86)が、現在公表されているものは応募案を一部修正したものだと明かし多のです。騒動後、永井さんが取材に応じるのは初めてで、「ベルギーの劇場ロゴとは似ていなかった」と述べています。

 永井さんは日本を代表するグラフィックデザイナーの一人で札幌冬季五輪のシンボルマークを手がけた実力者でもありました。

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出典:http://dentsu-ho.com/

 

しかしここで気になったのは永井氏と佐野研二郎氏とはいったいどういう関係だったかということです。

永井一正氏には一人息子がいます。

その息子、永井一史氏がつとめるのがHAKUHODO DESIGN(博報堂デザイン)という会社の代表取締役社長です。

そして、その会社の元社員には佐野研二郎という名前があったのです!


  審査委員は、ほかにグラフィックデザイナーの浅葉克己さんら7人。永井さんによると、応募104案は作者名を伏せた状態で番号だけで審査し、3案に絞った後、議論の結果、佐野さんの案が選ばれたという話ですが、上記の事実から果たして本当に公平に選ばれたのか!?。他の2案は原研哉さんと葛西薫さんによるものだったそうです。

 審査では「五輪とパラリンピックのエンブレムが互いに関連しつつ区別がつくかどうかや、メディアやグッズ、会場で使われる際の展開可能性も検討された」ということですが、なんとも後味が悪い結果となってしまいました。

 

その後、大会組織委員会が佐野さんの案を商標登録するために、世界中の商標を確認したということです。永井さんは「(原案と)似たようなものがほかにあったようだ。そのため佐野さんの案は、元のイメージを崩さない範囲でパーツを一部動かすなど、組織委の依頼で何度か微修正された」とした上で、「最初の案は(類似性が指摘されている)ベルギーの劇場ロゴとは似ていなかった。盗作ではない」と話しています。

確かに世界を見渡せば似たようなロゴは山のようにあります。

きっとそれらは独自性というより既存のものを何らかの形で借用したようなものではないでしょうか。

  組織委によると、ベルギーの劇場ロゴは商標登録されていなかったということです。修正されたものを各審査委員も確認し、発表されました。

 永井さんは「個人的には、ほかの応募案や審査の過程も公表した方がいいと思う。これまで組織委からはコメントしないように言われていたが、これ以上勘ぐられるのはよくないということで、『もう話してもらっていい』と言われていた。このエンブレムがCMなど色々な形で使われてゆけば、よさが伝わると思う」と語っています。

 永井氏のこのコメントはある意味理にかなっているともとれますが、問題なのは東京五輪という歴史的に残る大きなイベントだということです。そのため、より洗練された歴史に残せるデザインが必要なのではないでしょうか。

 五輪ののちいつまでも「あれはあそこのデザインのパクリだよ」と言われ続けられないように今のうちに対策は必要でしょう。