星野凌斗君はどこに？犯人の特定が急がれる

大阪府高槻市で同府寝屋川市の中学１年平田奈津美さん（１３）が顔に粘着テープを巻かれ遺体で見つかった事件は、一緒にいたとみられ行方不明になっている寝屋川市の中学１年・星野凌斗君（１２）について、大阪府警は情報が乏しいとして手配書を作成し、公開捜査としています。

　星野君の服装は黒のＴシャツに黒のハーフパンツ、黄色のサンダルを履いていて、黒のポーチを持っていたということです。

 　星野君は普段から財布と現金を持ち歩いておらず、平田さんも当時わずかなお金しか持っていなかったということです。

　数匹のネコの世話をすることを日課にしている男性の証言によると、当日の様子は「時間も遅いので当初、２人を見たときは違和感があった」と話しています。

　平田さんはコンビニ前の地面に座り、黒い大きなカバンを横に置いていたそうです。約３０分間、ネコの世話をしながら２人の様子を何げなく見ていたようです。「女の子はすごく落ち着いた様子だったとのこと。男の子は店を出たり入ったりして歩き回っていた」。学校側は寝屋川市教育委員会に「家出」と報告しているが、男性は「家出というよりもＵＳＪかどこかに遊びにいったレジャー帰りのような雰囲気だった」と印象を語っています。

　警察は１９日、寝屋川市を流れる淀川の河川敷などで捜索を行いました。星野君につながる所持品などを探す一方で、平田さんの遺体が遺棄された高槻市の駐車場と、寝屋川市を結ぶ国道沿いのガソリンスタンドなどの防犯カメラの映像を集め、不審な車両が映っていないか分析を進めています。

　二人の足どりから気になる点も浮上しています。

　殺害された平田さんは以前にも数日にわたって家出をしているということです。

　そういうことが恒常化しつつある点においてその家庭環境に問題はなかったのでしょうか。また、その犯人はこういうことをよく知る確信犯である可能性も否めません。

　星野さんについては、中学から始めたソフトテニスに熱心に取り組んでおり、夏休みに入ってからも普段通り練習に参加していたということです。２年生の男子部員（１４）も「（星野さんとは）練習で会ったのが最後。行方不明になって心配していた。無事に見つかって家に帰ってほしい」。友人らの間では「明るくていいやつ」で、お笑い芸人の物まねをして周囲を笑わせるムードメーカー的な存在。同級生の女子（１２）も「部活でもいつもニコニコしていて、怒ったり声を荒らげたりしたところは見たことない」ということで、友達の間からも人気があったことがうかがえます。

　世の中に平和が続くにつれて平和ボケともいえる変質事件が相次ぎます。

　特に最近の殺人事件は予想もつかない残虐な行動に出ており、捕まった犯人は予測もできないような優等生やいい子だったりするわけです。

　この捜査の行方に引き続き注視していきたいと思います。