アナログ24時

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桜田真人市長、公約半ばにして逝く

現職の方が自殺する姿は何ともいたたまれません。

そんなに真面目に生きなくてもそれがだめなら別の人生もあるのです。

6日午前7時15分ごろ、北見市北3東6の桜田真人(まこと)北見市長(52)の自宅から「(市長が)首をつっている」と119番通報がありました。桜田市長は北見赤十字病院に搬送されたが、同7時43分、同病院で死亡が確認さました。北見署は自殺の可能性もあるとみて、詳しい死因を調べています。

  この訃報に市役所や市議会などの関係者は一様に驚きの声を上げています。自殺の可能性があるというのです。「元気に見えたのに信じられない」「確かに悩んでいる感じはしたが…」。

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桜田市長

出典:http://hashgurus.com/


  桜田市長は1963年、北見市生まれ。札幌第一高、山梨学院大卒。札幌や北見の幼稚園教諭を経て、2000年から北見さくら幼稚園長。06年、北見市議に初当選し、2期目途中の12年11月の市長選で、当時の現職小谷毎彦(つねひこ)氏を破って初当選しました。

 当選の原動力になったのが、当時掲げた「地域循環型都市」「広域連携推進都市」など5基本理念と88項目の公約でした。
 

 公約は「まことの市政!新たな北見」と題し「地域循環型都市」「広域連携推進都市」「市民交流推進都市」「未来型福祉・教育都市」「市政改革」の5つの基本理念に沿って88項目もあったのです。


 都市再生事業については「高額(概算事業費38億円)を要する新立体駐車場建設計画は見直す」とし、会見では「車1台当たり1266万円もの建設費がかかる駐車場が本当に求められているのか」と疑問を投げかけています。その上で周辺の平地で駐車場を確保する努力をすべき、との考えも積極的に発言していました。


 また災害時支援庁舎は「計画そのものを見直す」としており、会見では「中途半端な施設を街中の公園に建設するのは反対」との立場を示していました。


 このほか「4自治区の相互交流を深め自主自立と連携推進体制を確立する」との公約を掲げているが、懸案の副市長問題については「まちづくり基本条例をしっかり守り、議会、市民とひざを交えて話し合うことが大切」と意見交換しています。


 このほか市立図書館の民間委託の検討、市職員削減や時間外勤務の抑制などによる行財政改革の推進などを盛り込んでいました。


 そして、桜田市長は、市内に通年利用が可能な国内最大級のアドヴィックス常呂カーリングホールや、市民温水プールなどの大型施設を完成させた実績を持っていました。しかし、市役所庁舎の建設場所や、地域協働まちづくり会議(旧住民協働組織)の交付金制度などをめぐって、市議会がたびたび紛糾。13年6月には市議会が桜田市長の問責決議を可決したこともありました。

 そういった中、自殺の可能性が極めて高いというところから、日ごろの業務でうまくいっていない悩んでいた様子がうかがえます。

 協調性が必要な中で正しいことを言っても必ずしもその通りになるとは限りません。

 この街の歪んだ一面がこういった結果になってしまったのかもしれません。