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渡部香生子、中学時代の基礎が涙の獲得へ

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決め手は平泳ぎ。

渡部選手のカギは中学時代に苦手だった平泳ぎを克服したことが今回の結果につながったと推測できます。

 4歳の頃、病弱だったため少しでも丈夫になるようと両親がスイミングスクールに通いはじめました。中学1年までは個人メドレーをメインにバタフライ、背泳ぎ、自由形などでも競技会に出場していました。しかし、中学1年の秋に右肩の故障により肩への負担の少ない平泳ぎに出場したところ好成績が出たため、以後平泳ぎに出場する機会が増えました。この頃、本人にとって平泳ぎは最も苦手だったのです。

 

2010年、中学2年の全国中学総体で100m,200m平泳ぎ2種目優勝。200m平泳ぎ決勝では、2008年に福留景子が16年ぶりに更新した日本中学記録を更新したが、このレースは生涯で4本目の長水路200m平泳ぎのレースだった。
 前半の2種目を最下位の8番手で終えると、先月のスペイン・グラナダ合宿で習得した勢いよく回るターンで得意の平泳ぎに入る。なめらかに水面を滑るように泳ぐと一気に差は縮まり、ラスト50メートルでメダル圏内の4位に上がる。ラスト50メートルの自由形は30秒11で泳ぎ、さらに2人を抜き去った。準決勝でマークした自身の日本記録を1秒16も更新しての銀メダルに渡部は「こんなタイムが出るとは思ってなかった。まさか2番が取れるなんて。本当にうれしい」とこみ上げるうれし涙を抑えられなかった。

 12年ロンドン五輪では日本選手団最年少15歳で出場した。前途洋々のはずだったが、直後から不振に陥った。繊細な性格の15歳。周囲からの期待への重圧など、さまざまなことが絡んでバランスを失っていく。そんな危機的状況だった2年前に出会ったのが五輪メダリストを育てた竹村コーチだった。

  本命は平泳ぎにある。4日の100メートルはメダル、7日の今季世界ランク1位のタイムを持つ200メートルでは頂点をうかがう。18歳がロシアで旋風を起こす。