アナログ24時

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不明の織田(おりた)邦彦さんか!?航海士とは!?

 

客船の事故と言えば、タイタニック号があまりに有名です。それも100年以上前のことで今では現実的ではないと思われているかもしれませんが、身近に日本でも起こってしまった事実を受け止めなければなりません。

北海道苫小牧市沖で発生したカーフェリー「さんふらわあ だいせつ」(1万1401トン)の火災で、第1管区海上保安本部は3日、火元とみられる「Dデッキ」から1人の遺体を発見しました。行方不明となっている乗組員で2等航海士の織田(おりた)邦彦さん(44)=東広島市=とみて、身元の確認を急いでいるとのことです。
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 1管によると、捜索中の特殊救難隊員が午前11時ごろ、船内に3層ある車両甲板の真ん中「Dデッキ」で倒れている人を見つけました。既に死亡しており、性別などは不 明だが、織田さんの可能性が高いとみています。

 遺体の状況はこれからの確認となりますが、性別も不明なほど損傷しているのかこの事故の具体的原因を突き止める鍵になるかもしれません。 


 1管は特殊救難隊員9人を派遣して3日午前9時ごろから船内の捜索を再開しました。巡視艇1隻が消火活動を続けているとのことです。船の位置は3日午前8時現在、苫小牧市の南22キロの沖合。ダグボートが2日深夜、現場海域に到着し、苫小牧港か、室蘭港(室蘭市)にえい航する見通しとなっています。

 織田さんは2等航海士として乗船していたということですが、航海士とはどういった職業なのでしょうか?

 航海士は、船長(船の総責任者)が作成した運行計画に基づき、航海や荷役に関する業務の遂行のため、甲板部を指揮して、あるいは自らが直接それに当たります。 

  航海士の最も重要な業務の一つに、船の位置確認があります。陸が肉眼で見える範囲を航海しているときは、肉眼やレーダーなどで船の位置を確認しますが、太平洋や大西洋を航海しているときは全く陸を見ることができないので、太陽や星を計測して、(近年では、陸上や人工衛星からの電波をキャッチして)船の位置を求めます。
 また、船の位置を確認するとともに、現在の気象・海象・潮流などを的確にとらえ、今後の変化を予測したり、残りの航海距離・船の速度・目指す港の状況・港までの航路の状況などを考慮に入れながら、安全で効率的な航海成就につとめなければなりません。 

 航海士は船の安全をつかさどる甲板上の重要な役割だということがわかります。

 織田さんは任務を全うして倒れたのでしょうか。

 余談ですが、船乗りは常に危険との隣り合わせです。

 そのためか、初任給から一般大卒の2倍程度の給与が出たりしています。そして、乗船中は上陸できないため、休みがどんどんたまっていきます。

 長距離貨物船なんかの乗組員はお休みを数か月単位でとったりということなので、まとめて働いて、まとめて休みたい方で海が好きな方にはおすすめの職業だと思います。

 今回事故を起こした船「さんふらわあ」は商船三井の船でして、代表的な航路は、大分・別府~神戸・大阪間が毎日就航しています。