アナログ24時

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赤漆塗木鉢を運搬の佐川急便が破損させる

注意力が足りなかったのか、特別扱いしなかったのか、いやはやこれが宅配便業界の現実なのか!?

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八戸市埋蔵文化財センター是川縄文館は24日、展示のため野辺地町から借用した国指定重要文化財「赤漆塗木鉢(あかうるしぬりもくはち)」が、22日に所蔵先の同町立歴史民俗資料館から縄文館への運搬中に破損したと発表しました。縄文館は「梱包(こんぽう)方法、輸送による振動など複合的な要因がある」と破損原因を挙げ、輸送を担当した会社は責任を認めているといいます。古舘光治・縄文館長は「野辺地町に多大な迷惑を掛けた。関係機関などと連携し、輸送などの質の向上に努める」と述べました。木鉢は今後、文化庁と同町が協議し、輸送会社が保険で修理することになるそうです。

 この運搬を担当したのは、運輸大手、佐川急便。

 TVCMでは芸能人を起用し、代替的に宣伝していますが、国宝級の文化財を割ってしまってはメンツも何もなくなりました。

 運輸業界の集配から仕分けするベースセンターは確かに、毎日破損が発生しています。場合により宅配物を投げたりしていることもあるくらいですから。。。(体験談)

 保険金が下りたからと言ってそんなに簡単に修繕もできるのかが心配です。

 割れ目を接着剤で着けただけにならないかちょっとハラハラドキドキです。
 木鉢は、縄文館が25日から開催する特別展「漆と縄文人」で展示予定でした。所蔵先からの輸送は市が佐川急便(本社・京都)に委託し、同社の持ち株会社「SGムービング」が担当。美術品輸送の専門知識を持った複数の作業員が輸送に携わったということなのですが、その結果がこれとは。

 輸送中はやはり抱きかかえて持っていくぐらいしてもよかったのかもしれません。
 木鉢は22日午前10時ごろ、野辺地町八戸市の担当職員が立ち会い、赤漆塗木鉢の状態を確認していました。作業員が綿布団や紙ひもなどを用いて段ボールに入れ、トラックで陸送、同日午後に縄文館に到着し、作業員が開梱(かいこん)したところ、胴部分が真っ二つに割れているのを確認したということです。

 縄文館は同日中に、同町立歴史民俗資料館と青森県教委文化財保護課、文化庁に連絡。23日には縄文館職員らが直接、同町の浅利能之教育長を訪ね、説明、謝罪した。縄文館の担当者は「展示の目玉の一つで、非常に残念」と話し、展示室には写真を掲示予定。
 赤漆塗木鉢は約6千年前の縄文時代前期の製作とされる。コナラの木をくりぬいて作られ、胴回り46センチ、高さ25センチ。
 佐川急便の広報担当者は本紙の取材に「迷惑と心配を掛けて誠に申し訳ない。配送品質のさらなる向上に取り組み、再発防止に努めたい」とコメントしています。