アナログ24時

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本間正巳市長、入院も壮絶な最期

声帯を無くしても尚、市長として職務を全うした人。

酒田市の本間正巳市長が咽頭がんで死去しました。

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本間市長は、県職員などを経て2012年の市長選挙で初当選を果たし、現在1期目でした。

世間の期待を背にこれからというときに亡くなってしまったことは酒田市にとって大きな痛手となりました。
去年5月、のどに悪性腫瘍が見つかり、半年間休職し復帰しましたが、今月11日、腎機能障害のため任期中4度目の入院となっていました。
このため今月17日、後援会が会見を開き、「本間市長の胸にがんの転移が見つかっているため市政への影響を考え辞職を勧めたところ、承諾した」と辞職を発表し、連休明けにも議長に辞職願を提出する予定となっていました。
しかしきょう容体が急変し、午後3時48分、酒田市の日本海病院で咽頭がんのため死去したということです。68歳でした。
今後、職務代理者は丸山副市長が努めることになります。
吉村知事は「酒田市政に尽くされた御功績に心から敬意を表するとともに衷心より御冥福をお祈りいたします」とお悔やみのコメントを出しています。

本間氏の経歴は、1970年、東北学院大学卒。山形県庁に入庁し、総務部長などを歴任。2007年、山形県企業振興公社理事長に就任。
2009年、酒田市の副市長に就任。2012年、阿部寿一市長が辞職し第46回衆議院議員総選挙に立候補したのに伴い行われた市長選挙に立候補し、初当選を果たしました。

2014年5月、咽頭癌の除去手術のため宮城県宮城県立がんセンターに入院し、その後山形市の病院で投薬と放射線手術を受けました。入院する際には、市議会議長に日付を空欄にした状態の辞表を事前に提出していたということです。
手術の際に声帯を切除したため自力で話すことが出来なくなったが、電気式人工咽頭(人工声帯)を使って発声練習を繰り返し、11月25日から公務に復帰した。しかし、「声が聞き取りにくい」との理由で、市議会に市長辞職勧告案の検討を提案したが、この提案は他会派によって否定された。
その後も腎機能障害などにより入退院を繰り返し、胸部にがんが転移していることが判明していたそうです。

現代の中でここまでの状態になってまだ公務を全うしていける人が何人いるでしょうか?

「私を以て公を為す」

彼の姿勢はきっと今後の世の中に必要となることでしょう。