南部陽一郎氏は豊中に自宅があるのだが・・・
ノーベル物理学賞受賞者の南部陽一郎さんが今月5日に94歳で亡くなりました。
ああ、また一人偉人がこの世の中からいなくなった、しかも日本人が・・・。
しかし、南部氏が受賞したノーベル賞はどうやら日本のものではなさそうです。
自宅こそ豊中市にあるのですが、当の本人はどういうわけかアメリカに帰化しておりアメリカ人だったのです!
なぜ帰化したのか、非常に複雑な時代を生き抜いてこられたのでそれには深いわけがあったのでしょう。
もし帰化しなかったらノーベル賞自体が受賞できていたかわからなかったのです。
それだけアメリカでは研究する環境が整っており、日本では不可能だったことが可能だったわけです。
南部さんの妻、智恵子さん(93)と、息子の潤一さん(64)が17日、大阪大と大阪府豊中市を通じてコメントを出しています。南部さんはアメリカ籍である一方で大阪大の特別名誉教授で、豊中市の名誉市民でもあるのです。
智恵子さんは「私が夫と出会ったのは、宝塚にあった陸軍の研究施設でした。私の一目ぼれでございました。それ以後、豊中、アメリカのプリストン、シカゴ、そして再び日本へ。苦労もありましたが、70年あまり、ほがらかな道をともに歩んでまいりました。夫を失い、ただただ悲しみにくれています」と心情を明かしています。
潤一さんは「亡き父、南部陽一郎は、物理学者としての生涯を全ういたしました。父の学業・業績に対して、輝かしい栄誉をいただき、大変感謝しております。私には物理の世界のことはよく分かりません。ですが、父として人間として、とても立派な人でありました。さびしい思いでいっぱいです」とコメントしました。
家族の誇りであり、日本の誇りとして歴史にその名は刻まれることでしょう。