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朴勝元とはどういう地位で亡命したのか!?

4日付の韓国紙・東亜日報は、系列放送局「チャンネルA」の報道内容として、北朝鮮軍上将の朴勝元氏がモスクワにある第三国の大使館を通じて亡命したと伝えた。4月に北朝鮮を脱出し、最近韓国政府に保護されたといいます。
 朴氏は2000年に韓国南部の済州島で行われた南北国防相会談に、北朝鮮次席代表として参加した。上将は韓国軍では中将にあたります。

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亡命保護された朴勝元中将 出典:http://nkinfo.unikorea.go.kr/

 

では朴勝元とはどういう地位にあったのかを簡単に解説していきます。

北朝鮮の国家組織は、朝鮮労働党、国防委員会、そして朝鮮人民軍からなる三つの柱で構成されています。

北朝鮮の軍隊に相当するのが、朝鮮人民軍で、陸軍、海軍、空軍から編成されています。

制度上は、朝鮮労働党の指導を受けるとされていますが、形骸化しているという指摘もあります。

この朝鮮人民軍には金正恩最高司令官を筆頭に、張成沢大将が続いていました。

ところが、張成沢大将は2013年12月に粛清され、朝鮮労働党から除名され全ての役職と称号を失い、同月12日に「国家転覆陰謀行為」により死刑判決を受け、即日処刑されたのです。

これにより少なくとも朝鮮人民軍の中では相当な混乱が始まっていたとみられます。

そして、朴勝元とはその人民軍の大将の次に偉い中将と言う地位にありましたから、次は我が身と言うほどのプレッシャーがあったに違いありません。

大将、中将クラスになると北朝鮮の中でも十数人しかいないでしょうから、金正恩自身にもよく知られていた人物と言うことになります。

 

今回の亡命事件で、朝鮮人民軍の上位将校の間にはますますの不安が広がったのは間違いありません。そのほかにも近年亡命者多数の模様からこの国が自爆するのは時間の問題ではなかろうかと思われます。