アナログ24時

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榎木孝明の不食(絶食)から考えられる健康被害について

榎木孝明さんの不食チャレンジ30日間が話題になっていますが、では、不食は本当に健康的に問題ないのかちょっと気になりました。

日々の摂取カロリーがないため、ダイエット効果は十分ありますが、ではその体内の脂肪が消費されてしまった後はどうなるのでしょう。

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やせ細ってしまった榎木孝明 出典:スポーツ報知

 

以下、絶食により起こりうる記事を見つけました。

過度な絶食は前頭葉に萎縮が起こる

過度な絶食は前頭葉に萎縮が起こり、一度萎縮してしまった脳はもうもとに戻りません。
また、中期〜末期癌の人が断食を行うと、内部出血が起こり、救急医療を要する事態にもなりかねません。
断食後の身体は、次の飢餓に備えて中性脂肪をより多くため込むようになるので、断食後の食事によっては肥満になったり、それとは逆の摂食障害で、拒食症になることもあります。

断食で癌が治るというのは疑問
断食によって癌細胞が弱体化(治癒ではない)するというのは、断食により癌細胞へのブドウ糖供給を断つからなのです。
癌細胞は正常細胞の5倍から20倍のブドウ糖が必要で、断食によりブドウ糖を作る食べ物・糖質(米 小麦 果物 砂糖類など)を断てば、癌細胞は増殖できなくなります。
「これは断食により結果的に糖質制限(糖質を少なくする)をしているわけです。」
ただし、今日から糖質を一切取らなかったとしても、体内から癌細胞供給分のブドウ糖がきれいに無くなるのには、最低三ヶ月かかります。
つまり、癌細胞を断食だけで消滅させようと思えば、三ヶ月間以上に渡る断食が必要になるわけで、これは不可能です。
万が一にも出来たとして、もう骨は再生不可能なレベルまでもろくなり、生命力は大きくそぎ落とされて枯れてしまいます。
「断食で癌が治った」と言われる方々の調査追跡のデータは残念ながら不十分なのが現状のようです。

世界の医学界では、血液は骨髄で作られるという「骨髄造血説」が信じられていますが、これに対し、血液は腸で作られるとする「腸造血説」が「断食はすばらしい、癌も治る」とする一部の断食信心者に支持されています。
しかしこの「腸造血説」が正しければ、白血病などの患者が、骨髄移植を行って完治する理由がつかなくなってしまうし、他にもたくさんの医学的な常識を覆さない限り成り立たない説なのです。

と言うことで、ここまでざっと断食の危険性について書きましたが、では断食の効果は無いのかと言えば、もちろんあります。
私自身も少食と生菜食を取り入れ、断食を実行してきました。


断食のやり方次第で健康を取り戻せる
身体を壊すような無茶、無知な断食は命取りですが、断食後の食事(一時的な補食のようなものではなく、長く日常的に続くもの)を間違わなければ、「逆分化」が起こります。
つまり細胞の活性化が行われ、心身共に健康を得られる可能性があるのです。
仮に断食によって(糖質の制限によって)癌を弱体化させた後、日常の食事に最深の気をくばり、そのままずっと糖質制限を行えば、癌や膠原病の治癒もあり得るかも知れません。

以上のような分析から、単なる不食(絶食)は絶対に避けるべきです。

体に後遺症が残ってしまって後悔しても仕方がないのです。

ただし、やり方次第では健康を取り戻せる、特に食事による療法は有効だと思います。日々必要な摂取カロリー、栄養バランスを考えた小食療法が健康的で一番効果が出やすいのではないかと思います。