アナログ24時

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オタク夫婦とその子供たちに迫る・・・

「漫画」それは日本の文化であり、オタク文化でもあります。

いや、オタク文化が今の日本文化を作り上げたと言っても過言ではないでしょう。

昨日はオタクの最高峰「AKB選抜選挙」が行われ、あのフジテレビがスペシャル特番を組んで生中継していたぐらいです。

今や日本中でオタクを無視することはできないのです。

きっとオタクと無関係と思っているあなたでも知らないどこかでオタクとすれ違っている人生の可能性が極めて高いのです。

それくらい今や世間のオタク化が進んでいると言っても良いのではないでしょうか。

そして私の身近にもオタクは存在したのです。

夫婦でオタクなのですが、オンラインゲームが生きがいの夫、何よりも漫画を愛する妻、そしてその子供たちも既にオタク化が始まっている現実を目の当たりにしました。

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ノラガミ」より オタクの父が描く

 

この夫婦の子供たちはなんと小学生1年生にして「少年ジャンプ」デビュー。漫画と言えども活字だらけでありますから、めきめきと国語の読解力が向上し、漢字も人より早く読めるようになっていたのです。

これは恐るべきオタク文化の結果というべきでしょうか、私の子供の時代は漫画ばかり読んでたら勉強に差し支える、と漫画がまだまだ否定されていた時代でした。ところが、その時代を生きてきたオタク世代の子供たちは、漫画によって子供たちの能力の開発に一役買っていたのです。

 

そんな子供のオタクである父は普段から人見知りが激しく、どうやら一人で外食にはとてもではないが行けないことが分かりました。しいて言えばコンビニぐらいのものでしょうか、とにかく一人での行動が苦手なのです。しかし、オンラインの世界では違うようです。ディスプレイを目の前に広がる広大なゲームの世界ではパワーアップしたもう一人の自分が伸び伸びと生活しているのです。ですから、ゲームの中に一度入ってしまうときっとそれが自分と同化していくのでしょう。

それはいわば「アバタ―」のようなものではないかと思います。自分でないけど自分が支配しているもう一人の自分。

 

ちょうどその時隣の部屋では漫画を読む妻がいました。

彼女は自分が漫画オタクであることを良く自覚しています。

だからと言ってどうということはないのですが、漫画の世界に入り込むことがどうやらストレス解消の秘訣のようです。

しかし、そんな彼女にも最近深刻な悩みが出てきたのです。

先ほど紹介した「少年ジャンプ」デビューした娘のことです。

普通の女の子は「リボン」とか「なかよし」とかそういう少女系の漫画から次第に成長して行き、「少年ジャンプ」のようなコミックへと移行することで正常な思春期が迎えられると考えていたのです。ところが、親が読んでいた「少年ジャンプ」を見つけて小学1年生からデビューしてしまったことが大きな間違いだと気付いたのです。

その後、娘は少女漫画系に見向きもせず、最近はまっているのは「ワンピース」とのことで、今後の成長がどうなるのか予想もつかないようです。

 

そんななかでもオタクだからこそ他にはない楽しい家庭像にもたどり着きました。

それは誕生日のようなイベントになると手作りのケーキが食べられる点です。それも普通のケーキではありません。なんとキャラクターケーキだから子供たちは喜ぶのは間違いないのです。

いや、私にこれを書けと言われても無理です。

せいぜい私に書けるのは「ぬけさく先生」ぐらいのものですから話になりません。

この夫婦は今どきの子供たちが喜ぶアニメ漫画をチョコレートでせっせとケーキの上に描いていたのです。

 

そんなオタク一家は漫画の新作にも敏感でした。

昨年に放送が終了した漫画「ノラガミ」が今年の秋から2期として再スタートすることになったのです。遂には待ちきれずに最近はパソコンでノラガミのアニメーションを描くまでになったのです。

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1枚目と色違い、オタクの集大成!?素晴らしい画が書けました。

 

その手の仕事をしているのならわかりますが、普通にこういうのをグラフィックデザインしてしまうところがまたオタクなのです。

「お互いの趣味が理解できている」はずのオタク夫婦。

今世の中ではPTAの会合で「子供のオタク防止」について話し合われてますが、それは不登校ニート化してしまわないかを心配しているためです。

しかしながら、オタク化することでまれな才能が発揮されるケースも少なくないと思われますし、また、今後の日本はオタクによる経済効果がより重要なものになると推測しています。そういう意味でやはりオタクの存在はそれなりに必要となってくるのではないでしょうか。