元人気力士・貴闘力の今、ギャンブル人生の果て・・・ THE フライデー
今や大相撲の上位はモンゴル人力士ばかりとなってしまいました。
でもほんの数年前までは人一倍男気のある人気日本人力士がいたことを覚えているでしょうか?
その名は「貴闘力」いつも気合あふれる相撲でしかしその強さは時に横綱をも圧倒していました。
大相撲では1994年以後、長らく三役から幕内上位に定着した安定的な強さを保っていましたが、前頭2枚目として臨んだ1999年11月場所で2勝13敗と大幅に負け越すと、翌2000年1月場所でも前頭10枚目で6勝9敗と負け越し、2000年3月場所には幕尻の前頭14枚目まで落ちてしまったのです。すでに32歳という年齢であり、誰もが十両に落ちるのは秒読みだと思っていました。
ところが貴闘力は2000年3月場所が始まると初日からひとり12連勝を達成、果ては優勝してしまったのです。
奇跡を起こした貴闘力はその後2002年に引退、引退後は大鵬部屋の部屋付き親方となりました。
ギャンブル人生貴闘力
しかしその後2010年に野球賭博に関与し違法賭博問題へと発展、当時大関の琴光喜など数十名の力士や年寄などが関与し多くの人たちが相撲界を去らなければならない結末となりました。
更にこの事件の余波で大相撲八百長問題が発覚、なんと22人物人た関与して2011年春場所自体が中止に追い込まれたのです。
そしてこの事件により、貴闘力は日本相撲協会を解雇されただけでなく、妻であった大鵬の三女とも離婚の結末となったのです。
これもギャンブル依存症であった貴闘力が招いた災い、なんとギャンブルに総額5億円以上を費やしていたのです。
数千万円単位の勝ち負けも経験をするほどの賭博師貴闘力。
これで彼の人生は終わった。。。と思いきや、そう簡単に終わる貴闘力ではありません。
ここからが彼の本領発揮です。
2010年10月に自身が運営する焼き肉店「焼肉本店ドラゴ」をオープンさせ、今や10店舗に迫る勢いで国内外に出店を果たしているのです。更にここでは引退力士を雇用するなど、引退力士の再就職支援まで行っています。
「焼肉本店ドラゴ」
2014年にはプロレスに参戦、わずか3試合で引退という大それたことをやってのけました。
地位、名声、家族…全てを失ったにもかかわらず再び復活し、ここまでタフに生きられる人は世の中に何人いるでしょうか!?
テレビ番組フライデーで今の様子が映し出されていました。
現在は、焼き肉店を営む一方で、住まいは会社の寮できわめて質素な生活をしていました。
過去を振り返り、非常に申し訳無かったことを告白しています。
そして、彼自身ギャンブル依存症だったことを認めました。
ギャンブル依存症になるとギャンブルによる高揚感が抑えきれずついその環境に身を置いてしまうそうです。
ギャンブルに使った金額はおよそ5億円!
離婚により義理父大鵬とは絶縁関係にあったが知られざる秘密があったのです。
それは焼き肉店を開店したのち大鵬はそこの焼き肉弁当を味見するなど気にかけてもらっていた一面があったのです。
番組はそんな貴闘力が今でもギャンブル依存症かどうかを調査しました。
その結果は、ギャンブル依存症最重度の結果となってしまいました。
5年もギャンブルを絶ったのになぜ?
診断は、「ギャンブルは一生涯の戦い」でした。
解決するには集団精神療法による治療が必要とのことです。
それは同じようにギャンブル依存症になった人たちとその経験を語り合い、正面からギャンブルに対して打ち勝つしかないそうです。
そういう状況ではありますが、貴闘力の今の夢は従業員が独り立ちしてお店を出してくれることだと言います。
ギャンブル依存症で苦しむ人がいる一方で彼のように切り替えを素早くし、強靭な精神力で最後には成功の人生を、もしかしたら苦しむ人たちの助けになるかもしれません。そして、今後のご活躍を応援したいと思います。