アナログ24時

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戦後70年経った日中韓関係の本当のところ 安倍さんおぬしは「たぬき」よのぉ

連日ニュースで取り上げられている日中韓関係。

昨日はロシアで戦勝70周年記念式典が催されたようですが、その隣には中国の習金平主席がばっちり笑顔で移っていました。

戦勝記念日といいつつ、今や反日大好き同窓会のようにも見える数々のこういった式典は果たしてどこまで意味があるのでしょうか。

既に戦後70年が経ち、これらの式典に参加する主催者の中にはまずこの戦争を体験した人はいなくなってしまいました。しかし、「日本よ今一度俺たちに謝れよ!」と言い続けているのです。そもそも戦争に善悪というものはなく、当時の国家情勢によっていかようにも見方ができるわけですから、なんとも矛盾ばかりです。

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産経ニュースより 4月28日、ホワイトハウスでの会談に臨む安倍首相とオバマ米大統領

 

先日は安倍首相が訪米し、改めて日米同盟の結束を確認するとともに、議会での演説、とりわけ先の大戦での日本の非とされる部分をうま~く認めて反省の意を表現するとともに、しかし日本の立場として謝罪を口にしなかったのは驚くべき演説でした。これには中国や韓国は不満の反応を見せ、中韓は大きくこのことを報道しました。

ところが、最終的にアメリカはこの日本の姿勢に賞賛したことから、とりわけ韓国については孤立感を深め、その後の日韓関係について見直しを余技されなく、それまでの態度と一変した発言が相次いでいます。

 

韓国で大きな問題となっているのは慰安婦問題、戦争下に於いて実際にこの問題は存在していることは確かでしょうが、では世間で言われるような無作法な慰安婦が存在していたかは疑問です。証拠として、朝日新聞は今頃になってこれまでの慰安婦問題におけるエピソードの訂正を発表したりということが出てきています。

一方で韓国はどうでしたでしょうか?

ベトナム憲兵慰安所で10代少女が韓国軍の相手していた」

という記事がポストセブンから出されています。そこにはベトナム戦争時における韓国軍の乱暴の様子が書かれていました。

そうするとこの被害を受けたベトナム人はどうなるのでしょう?

 

反日問題についても疑問が多々存在します。私の祖父母は朝鮮(今の韓国育ちでした。今のインチョン(仁川)とうじは「じんせん」と呼ばれていたようです。この町のなかの日本人街の一角に住んでいたようですが、今言われるような大げさな抗日の動きは感じられません。それどころか、日本の敗戦が決まったときに、着の身着のまま逃げた祖父母は当時使用人だった朝鮮人にも助けられ、日本にたどり着いたようです。その10年後、祖父が再び韓国へ訪れたとき、当時の使用人との感動の再会が待っていました。さらに、彼は我が家の家宝の品々を大事に守ってくれておりました。残念なことに当時の情勢から簡単にそういったものを持ち出すことはできず、かろうじて先祖が戦国時代に使用していたといわれる馬印の一部を祖父は懐に忍ばせて持ち帰りました。

その後も手紙でしばらくは交流が続いていたようですが、世代も変わり今ではそのご家族についての消息が経ってしまいました。

民間レベルでは当時の日本も韓国も生きるために助け合い生き抜いてきたわけで、反日の機運は戦後政治利用するためにでっちあげられた可能性が否めません。

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ちょっと疲労気味!?

 

今の台湾だって昔は韓国と同じように日本の統治下にあったわけです。

しかしながら、今台湾へ行くとお年寄りは皆日本語が話せますし、積極的に日本語で話をしてくれます。また、当時の良き時代を語ってくれる人たちがいることも確かです。あれだけ反日と言われている今、なぜ台湾だけはこんなに親日なのでしょう?当時の台湾人は台湾出身ということでの差別も受けていたはずなのにそれは歴史の1ページとしてしっかり受け止め、当時の良い面についてはしっかり感謝してくれているようです。(日本のおかげで台湾は一気に上下水道、インフラ整備が充実したようです)

 

安倍総理の発言や行動は今や中韓の日常茶飯事的な批評の的になっているだけではなく、日本国民の中にも彼のやり方について批判ばかり言っている状況となってしまいました。

しかし、相変わらず安倍政権はその存在感を見せつけ、今やどっしりと腰を下ろし余裕があるようにも見えます。

これができるようになった背景には、第二次安倍政権が「たぬき」になったことが挙げられます。色々攻撃はされるものの方々でうま~くそれを躱すことができるようになったのです。第一次安倍政権のときは言われることを正面から受け付けすぎて挙句の果ては体調を崩し自爆していったのを考えるとものすごい成長ぶりだと感心に値するところです。

さらにくぎ付けとなっているのが、「リーダーシップ」です。

その発言が正しいか、間違っているか、そんなことは誰にもわかりません。

でも日本のかじ取りをするにあたり、それを引っ張って行く力があるかどうかが重要なところです。今の安倍首相にはすっかりその術が備わっており、結果、批評を受けながらも最後は正論として通っています。

 

安倍首相が「たぬき」だな、と感じた一番の場面は、昨年の日中首脳会談です。

何年ぶりかの首脳会談とあって世界の注目の的となりましたが、迎えた習主席が終始無言且つ無表情、安倍首相の顔すらまともに見なかったのに比べて、安倍首相は終始笑顔で習主席に握手を求めるそぶりまで見せています。

この姿を見て世間はどう思われたか分かりませんが、習主席は明らかに中国国民の視線を気にするあまりあのような滑稽な態度になってしまった、というのが本当のところでしょう。

一方で安倍首相はそんな失礼な対応を受けながらもにこにこしながら話をしようとするそぶりまで見せたことは、国家リーダーとして国民の目をきにすることなく、余裕の様子がうかがえました。

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写真:ロイター/アフロ  習主席は目も合わせず、無言、無表情だった

 

今年は戦後70周年ということで、安倍首相から発表されるだろう「安倍談話」について注目されています。戦争に善も悪もありません。当時の成り行きに従って起こった戦争によって今の我々があることを忘れてはなりません。

第一次安倍政権の時には感じられなかった覇気やリーダーシップが今の安倍政権には備わっていますから我々は期待してその談話を待ってみてはいかがかと思います。