アナログ24時

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えっ!食事の席で毛沢東批判。処分へ・・・ 毛沢東ってどんな人?

中国ってまだまだ言論の自由がないのだな、と思う出来事でした。

今日のニュースを見ていたところ、中国国営中央テレビの有名司会者・畢福剣氏(56)が私的な宴席で毛沢東について「われわれを苦しめた」と批判した動画がインターネットに流出し大きな騒ぎになったというのです。

うーん、日本なら、「まあそうだよね。」ぐらいで終わっている程度でしょうが、お国が違えば事情も違う。

要するにお国の主義的に言論の自由が認められていないのです。

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とはいっても普通にちょっとそういう話をするぐらいなら問題ないですが、役人の偉い人に知られたり、世論の中に登場してしまうと、見せしめ的な処分が下されるのです。

 

ところで、毛沢東はどんな人かご存知でしょうか?

今の中国、中華人民共和国の樹立をした人です。

でも政治的アピールとして彼の功績をたたえる一方で、良い風に思ってない人も大多数あるようです。

彼の性格がよく分かるのは、当時の日本軍と戦っていた中国は国民党と共産党の2つに分かれていました。毛沢東共産党を率いていたのですが、実質的に日本と戦争をしていたのはほぼ国民党だったのです。自らは身をひそめ、戦争が終わるのをじっと待っていたということです。そして戦争が終わったころ、疲れ切った国民党の退治を始めました。

その結果、1949年に中華人民共和国を樹立したのです。

しかしその後は文化大革命という政策で気に入らない人たちを捕えては強制労働させたり、知識人を田舎へやって農作業をさせたり、今では考えられないことを平気でやっていました。その結果、何千万人という人が犠牲になったのです。

また、日本との戦争にはほとんど参加しなかったのに、戦後日本へは戦後賠償とか、謝罪しろ、とかそういうわけなのです。

一方日本と戦った国民党は台湾へ逃れましたが、その後、日本との関係は非常に良好で、まさしく「昨日の敵は今日の友」となったわけです。

 

今や中国は私の知っているお役人でさえ、子供を海外へ留学させてそのまま国籍変えたり、永住権を取らせたり、いつでも国外脱出できる体制を整えています。

少なくとも庶民が望んでいるような国づくりとはなかなかいっていない現状があるのだと思います。しかし、政治家ですら表面上は社会主義を貫き、11億人以上の人たちを治めるのですから非常に大変です。

とりあえず、歴史的観点から言わせていただくと、多くの犠牲の上に毛沢東は成り立ぅたということだと思いました。