アナログ24時

気になったことを記事にしています。アナログスピードな人間ですが・・・

中国の新幹線に乗ってみた

今週は中国出張中ということもあり、最近の中国事情をお知らせしたいと思います。

今日は久々に中国の新幹線に乗りました。

 

広大な中国の国土を走る中国の新幹線網。

それは日本の新幹線の全長をはるかにしのぐ路線が開通しています。

そして時速300㎞/hで運転されています。ただ、広大な大地の中を走るので、300㎞/hでは知っていてもさほど速度がそこまで早いと感じないのです。

もともとは日本の新幹線技術を供与した形で始まった中国の新幹線計画、しかし中国国内では一切日本の技術供与の報道はなく、純国産の技術で作り上げたと報道されていたのです。当時はJRの技術者が何カ月にもわたって中国に滞在し、日夜技術供与に励んでいた状況を見るとこれは残念で仕方ないとおもいました。

その証拠に今でも車両の一部は日本の「はやて」型車両がそのまま使われているのです。

 

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そんな日本の新幹線にそっくりな中国の新幹線、でも日本との違いについて分析してみました。

1.中国の鉄道ホームは一方通行

 改札は入り口と出口が異なり、日本のように出入り口同じで簡単に入場できない仕組みです。要するに入り口から入るとそこから出ることはできないのです。そういうわけで一方通行なのです。

2.乗り換えができない

 日本の新幹線の場合、ホームからホームへ簡単に乗り換えができますが、中国の新幹線は簡単には乗り換えができません。いずれにしても一度出口へ出なければならず、乗り換えするにも一旦改札をでて、再び改札口へいかなければならず、時間がかかりすぎて現実的ではないのです。

3.飛行機のように出発何分前に改札

 中国の改札は必ず出発20-30分前に限り改札が可能です。

 そこでは必ず並ばなければならず、意外と効率が悪いのです。

 いわば飛行機と同じで、発車時刻前にアナウンスがあり、改札に並び入場するといった具合です。

4.いつも帰省ラッシュ状態

 中国の新幹線には自由席が存在しません。ですが途中から乗ってきた場合は座席指定がない切符がありれば空き席に座るわけです。しかし、空席を見つけるのは一苦労で、常に帰省ラッシュのように混んでいます。やはり人口が多いということがよく分かりました。

5.チケットの値段

 チケットの値段は今のレート1元=19円でみると、日本の約半分です。安いじゃない、と思う方もおられるかもしれませんが、富裕層を除くとまだまだ平均月収は日本円で10万円以下の人がほとんど。この現状から考えるとかなり良い値段です。3時間半乗って6600円でした。ちなみに北京や上海市内のバスは一律2元=38円です。新幹線は高い乗り物です。

 

 このほか、車内アナウンスは中国語と英語、「中国鉄道法第何条により・・・」というようなアナウンスの仕方をしているところが、社会主義国らしい一面がうかがえました。駅のホームはやはり並ばず降りる人がいるにもかかわらず乗ろうとしてくる人がいるため、列車の発車が遅れる原因になっていると思いました。

   車内の写真をいくつか撮りましたがネット環境が悪くアップできませんでしたので、そのうちにいれておきます。

 では、次回も中国レポートしたいと思います。