中国・春節の思い出 帰省ラッシュに爆竹に花火が近すぎて・・・
今日は旧暦の大みそか。
除夕と呼ばれていますが、「年末年始をふるさとですごす帰省ラッシュが・・・」と、日本ではニュースで報道されている様子が、中国はそんな平和的なものではないのです。
今年はなんと述べ37億人が春節で移動しているというから桁が違うのです。
うち海外旅行は約500万人、うち1割が日本へ来るというのだから大変なことです。
50万人という規模は一つの中核都市が形成されてしまう規模。そんな旅行者の大半は日本でのお買い物が目的というのだから、こんなチャンスは逃さずにはいられません。都市部のデパートやドラッグストアの方々は是非売りまくってほしいものです。
玄関に張られているのはこの向き、これで本当に「福」落ちる!?
中国の帰省ラッシュは一大イベントでもあり事件でもあるのです。
私も中国で数年過ごしたわけですが、従業員のために帰省のための列車の切符を買った揚げようとしたのです。ところが、発売と同時にすぐさま完売。何億人という人たちが数日のうちに移動するのですからそりゃそうです。
実家が遠い人はこの春節のために約1か月も休みを取るというケースも珍しくはありません。会社の規定上それは無理だというと、仕事を辞める社員も続々。そんなわけで、春節の前後は会社は寛大にならざるを得ないのです。
帰省ラッシュは地獄です!
さて、今日の大みそかというと日本と同じようにカウントダウンが始まります。
私の場合、上海で何度も春節を過ごしたのですが、午前0時とともに花火が一斉にうちちあがります。ただ、その花火というのが日本のような花火師が打ち上げるのではなくて、何十連発もあがる本格的な花火が市販化されています。そのため、一般の人がこういった花火を上げることができるのです。私の時はマンションとマンションの間の道端で花火を上げるもんですから住んでいた7階の窓ガラスにもろ花火の火花がぶち当たるのです。
日本では考えられませんが、それが一晩中続いているというわけです。
同時に爆竹もなり続けますからはっきり言って眠れない夜です。
ところ構わず一晩中花火や爆竹が鳴り響く
日本にいると旧正月は祝日でもなければ何でもない平日、しかしもともとは旧正月を祝っていたには変わりない民族でもあるのです。明治新政府が給与の支払いをケチるために突然今の新暦に切り替えたことをどれだけの人たちが知っているでしょうか?
当時、旧暦は12か月+調整月があったため、月給制だった公務員にはこの調整月の給料を払いたくなかったのです。そこで思い立ったのが新暦の採用です。新暦を採用することで、きれいに12か月に変わるというわけで、調整月が来る前に新暦に変更してしまったということらしいです。
そんな些細な理由でわれわれの今の世の中が作られてしまったわけで、旧暦の本当の正月を迎える風習がなくなってしまったのは本当に残念なことです。
来年からは是非日本へ旅行に来る中華圏の人たちのためにも、商機をよりもりあげるためにも、さらに本来の正月を少しでも味わうためにも旧正月元旦ぐらいはお休みにしてほしいものです。