アナログ24時

気になったことを記事にしています。アナログスピードな人間ですが・・・

中国製いちごアイスからカビ 中国産いちごの産地といえば・・・

中国製のいちごアイスにカビが生えてたことを隠したとして事件になっています。

内容は、業務用アイスクリームなどの食品輸入販売会社「アンジュ・ド・バージュ」(大阪市福島区)が販売した「まるごと苺アイス」から昨年12月、カビが検出されていた、というものです。 

f:id:moromi2015:20150214190036j:plain

かつては私も中国から毎月何コンテナも食材を輸入していましたから、いろいろな問題に直面しましたが、今回の場合は冷凍品。単に中国だからということで片づけられないかもしれません。要するにトレーサビリティが重要で、特に冷凍品の場合、輸送中に温度が変わりいったん溶けてしまったりしたことでこうなってしまった可能性が考えられます。また、この日本のメーカーの管理体制自体に問題がなかったかも確認しなければなりません。もしかすると日本到着後の保管状況に問題があり、カビが発生してしまったかもしれないからです。

とかく中国産と聞くとそれだけで品質面での問題が現地にあるようなイメージを持ってしまいますが、輸入全般における中国産の不合格率は圧倒的に低いため、実は輸入品の中では安心した食べられるほうなのです。

 

今回の事件で私の向かった興味はカビではなく、「いちご」でした。

冷凍いちごを購入して、工場で加工してから日本に入れるということをやったり、中国現地で栽培しているいちご園へお客様をイチゴ狩りに連れて行ったりしていたからです。

今回問題になったようないちごですが、いちごのイメージというと「赤」。

アイス自体も赤い色のほうがよりいちごのイメージが沸いてくると思います。

着色料を使っていると思われるかもしれませんが、実はいちごの場合、中が赤い品種があるので、それをうまく利用することで着色料なしの自然の赤さがでてくるのです。

中国で栽培される中が赤いイチゴといいますと、「アメリカ13号」・・・・。あれ?もう一つ代表的な品種があるんですが忘れてしまいました。

そして産地は中国東北部北朝鮮の国境沿いの「丹東」あたりでたくさん栽培されています。

中国産のいちごはいろんなものに使われています。我々が気付かないところで。生のもの以外の冷凍品やドライ系はほとんど中国産やアメリカ産といっても過言ではないと思います。

 

それにしても今回の事件でカビを砂だと偽って回収していたのにはあきれてしまいました。こんなことどこからか本当のことがばれてしまうので正直に申告すべきですね今後この会社は信用自体がなくなって消えてしまうかもしれません。

私もかつては輸入時にと、あるもので基準値オーバーのものが見つかり、コンテナごとシップバックした経験があります。取引先からはいろんな問い合わせがありましたが、対応すること数週間、食べ物はいろんな問題がたくさん出てきますからすぐにこの件は下火になりました。

外食産業でも異物混入事件が相次いでおりまして、わたしも以前こんな記事にしましたが、


マックもチキンもビックリ!こんなものまで!異物混入の本当の話 - アナログ24時

実は業界では日常茶飯事的に起こっていることで、消費者の方に少し認識していただく良い機会になればと思いました。