ソフトバンク新CMのテーマは光「山口に行く」 舞台の光市ってどこよ?
今日から民放で放送中のソフトバンク新CMはテーマが「光」。
そして舞台となるのは山口県光市。
瀬戸内海に面した自然が豊かな町
光市?って思う人がいるかもしれませんが、ちゃんと存在する町なのです。
と、その前に新CMをご覧いただきましょう。
光ってどんなとこ?
光市は山口県瀬戸内海に面し、自然豊かな町。
と、言いましても人口がわずか5万人ちょっとの小さな町です。
温暖な気候で冬は雪もほとんど降りませんから結構過ごしやすいのです。
普段から大して注目されていませんが、景色を見るだけでも自然が豊かな感じがします。主な企業は武田薬品や新日鉄の工場があり、県内でも非常に所得が高い地域なのです。
瀬戸内海国立公園に面し、虹ヶ浜、室積の2つの大きな海水浴場があり、夏のシーズンになると大勢の海水浴客でにぎわいます。
過去には「すすめ電波少年」でロバを従えたドロンズが虹ヶ浜へ訪れ、焼モロコシに挑戦したりしています。
また、ここでかつてよく放送があった「人文字コンテスト」が撮影されており、浦島太郎に変わる人文字を表現、特別賞を受賞していたりします。
虹が浜海岸、遠浅の海が人気
夏には恒例の花火大会が行われ、意外と知られていませんが、この景色からの花火は特別なものがあります。
室積湾からの花火大会
実はあんな有名人の出身地
さらに、知る人ぞ知る日本の初代内閣総理大臣「伊藤博文」の出身地でもあるのです。光市束荷で生まれ育ちました。こんな自然豊かなところから日本初の総理大臣が生まれたのです!いまでは記念館があり、その歴史を知ることができます。今年はちょうど大河ドラマで「花燃ゆ」が放送されていますが、山口県を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみたいところです。
伊藤公記念館
かつては軍事工場の中心地だった
さかのぼること昭和初期、時代は戦争のまっただ中でしたが、光は実は当時軍事面において重要な地域だったのです。「光海軍工廠」は日本でも有数の軍事工場であり、そこに併設された場所は、人間魚雷「回天」の中心基地がありました。
映画、「出口のない海」ではまさにこの光が舞台になっています。
今の光景からは想像がつきませんでしたが、日夜沿岸の海では訓練が行われていたようです。
今ではこの跡地は武田薬品と新日本製鐵の工場になっていますが、そこから出たところにある国道188号線は片側2車線の直進道路になっています。なぜこんな小さな町にこんな道路が?
そうです。有事の際にはこの道路を滑走路として利用できるように設計されていたのです。
人間魚雷回天
さて、映画と言えば、こちらも戦争時代ですが、「きけわだつみの声」という映画で、光市にある島がロケ地にもなりました。理由は単に当時の景観が残っているというところで条件が合ったようですが、室積港から船で約20分の島です。
牛島(うしま)
猿回し発祥の地
かつてはウォークマンのCMで話題をさらった「反省」猿。実は光市はこの猿回し発祥の地でもあります。
昭和52年に幻の芸能と言われたこの猿回しが、村崎さん一族によって復活されたのです。その後は、熊本県阿蘇山や山梨県河口湖で常設劇場が作られ今に至っています。
今やいろんなところに猿回し団体が出てきましたが、本家本元の猿回しをご覧になりたい方は是非これらの劇場へ足を運びましょう。
また、出張講演など最新の詳細はホームページを見つけましたのでそちらを参考にしてもよさそうです。
話題をさらった懐かしいこのポーズ 、実は光市出身だった
近年では、「母子殺害事件」の地として有名になってしまいましたが、事件とは縁もない自然環境に恵まれた土地だったのです。
何もない田舎町ですが、ちょっと訪れてみたくなりませんか?
ちなみにこのCMにでてくる「銘菓ソフトバンク光まんじゅう」についてちょっと気になりました。